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メールでの「とんでもございません」の使い方|言い換え・例文も紹介

更新日:2024年04月16日

やわらかな否定や謙遜の意味で、「とんでもございません」と使うことがあるでしょう。しかし、相手のとらえ方によっては、強く否定されたと感じることがあります。この記事では、「とんでもございません」の使えるシーンを紹介しています。気になる方はぜひ参考にしてください。

「『とんでもございません』は、正しい敬語なのかな?」
「ビジネスメールで『とんでもございません』を使う時は、どうやって使うか知りたい。」
「『とんでもございません』の言い換え表現はあるのかな?」
目上の人や上司の言葉に対して、謙遜の意味で何気なく「とんでもございません」と使っている人も多いでしょう。

「とんでもございません」の使い方によっては、相手が否定されたと感じてしまうことがあります。またビジネスメールで使用する場合、相手が誤認してしまうこともあるでしょう。

この記事では、「とんでもございません」の意味や使い方、言い換え表現などを紹介します。

本記事を読んでいただければ、今まで何気なく使っていた「とんでもございません」の、正しい使い方やビジネスメールでの使い方がわかるでしょう。

目上の人や上司からの褒め言葉に対する返事が、いつも同じになってしまい困っている方は、ぜひこの記事を参考にしてみましょう。

「とんでもございません」は正しい敬語か

「とんでもございません」は、「とんでもない」の敬語表現です。今までは、正しい敬語ではないと認識されてきました。

「とんでもない」は1つの形容詞で、「ない」の部分だけを敬語表現の「ございません」に変えるのは不適切だと考えられていたからです。「とんでもない」の敬語は、「とんでもないことでございます」や「とんでもないです」が正しいとされてきました。

しかし、平成19年に文部科学省から公開された敬語の指針では、場合によって「とんでもございません」を使っても問題ないとされています。実際に推奨されているシーンは、相手から褒められたり賞賛されたりした内容を謙遜し打ち消すときです。

また、謙遜し打ち消す時に、今まで正しい敬語とされていた、「とんでもないことでございます」と返してしまうのは良くありません。なぜなら、「あなたが私を褒めたことはとんでもないことです」という意味になってしまうからです。

出典・参照:敬語の指針 第3具体的な場面での敬語の使い方|平成19年2月2日 文化審議会答申

「とんでもございません」の意味

「とんでもございません」の語源である「とんでもない」には、大きく分けて3つの意味があります。

1つは「思いもかけない」や「意外である」といった、予想していなかったという意味です。2つ目は「もってのほかである」という、否定的な意味で使われます。3つ目は「まったくそうではない」や「滅相もない」という、こちらも否定の意味です。

これら3つの意味を持つ「とんでもない」を敬語にした「とんでもございません」には、やわらかな否定と謙遜の意味があります。

こちらでは、それぞれの意味について紹介します。

やわらかな否定

「とんでもございません」には、強い否定とやわらかな否定の意味があります。例えば、相手から誤解された場合などに、「とんでもございません。私どもはそのようなつもりで行っておりません。」と返答することがあるでしょう。これは、強い否定にあたります。

このような強い否定を繰り返すと、相手に与える印象はあまりよくありません。多用しないようにしましょう。

相手からの謝罪を否定する場合にも、「とんでもございません」と使うことがあります。これはやわらかな否定です。謝罪に対し相手を気遣う言葉として使われます。

しかし、「とんでもございません」に強い否定の意味を含むことから、誤認される場合があります。特にビジネスメールなどで、相手の表情がうかがえない場合は、誤認されないように注意しましょう。

謙遜

「とんでもございません」は、謙遜の意味で使われることが多いでしょう。相手から褒められたり賞賛されたりした場合に使われます。

この場合は、強い否定の意味を含みません。言われた相手も、否定されたと感じることはないでしょう。謙遜していることが伝わるので、相手に好印象を与えます。

謙遜の意味での「とんでもございません」は、やわらかな否定のように誤認されることはあまりないでしょう。相手の表情がうかがえないビジネスメールなどで使っても問題ありません。

目上の人や上司から褒められた時には、「とんでもございません」を使ってみてはいかがでしょうか。

「とんでもございません」の使い方

「とんでもございません」は、やわらかな否定や謙遜する場合に使うことが多いです。しかし、単に「とんでもございません」と言うと強い否定に受け取られてしまう場合があります。「とんでもございません」という言葉の後に、一言添えるといいでしょう。

例えば、相手から謝罪された場合に使う時は、「とんでもございません。心配なさらないでください。」と添えます。相手を気遣い、「こちらは大丈夫ですよ」ということが伝えられるでしょう。

また、上司から業績を賞賛された場合は、「とんでもございません。皆さんのお力添えのおかげです。」などと添えます。褒められて謙遜していることが、しっかりと伝わるでしょう。

「とんでもございません」のビジネスメールでの使い方例

「とんでもございません」という言葉を、ビジネスメールで使っている人も多いでしょう。相手の顔が見えないビジネスメールでは、使い方によって誤認されてしまう場合があります。

こちらでは、取引先の相手からのメールに対し、どのような返事のメールで「とんでもございません」が使えるか紹介します。ビジネスメールを頻繁に利用している人は参考にしてください。

次のページ:シーン別「とんでもございません」を入れた例文

初回公開日:2022年12月09日

記載されている内容は2022年12月09日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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