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【職種別】改善提案ネタの紹介|事務/営業/経理/製造業/工場

更新日:2024年03月09日

政府が働き方改革を盛んに唱える前から、企業は生産性重視の改善提案のネタをQC活動やPDCAを上手く回すことで打ち出してきました。昨今では、営業など個人のスキルが可視化できないと思われていた業務が、ITソフトの導入により可視化され、効率が重要視され始めています。

経理が困っている問題に対しては、ロジカルツリーの手法が効率的です。これは、まず事実を列挙し、さらにその原因を列挙し、そして掘り下げ分析するという手法です。この手法を使って改善提案のネタを考えてみてはいかがでしょうか。

例えば、ルーティンワークである銀行への支払いを全てインターネットバンキングで行うと、

・預金残高や入出金の確認、銀行振替や給与振込、外国への送金などがいつでもできる

・銀行に行く時間、銀行で待つ時間がなくなる

・クラウド会計ソフトと連動させれば、銀行やクレジットカードの利用記録に連動して取引のデータを記録できる

・経理・会計処理を自動的に行うことができる

などの時間の短縮、業務の効率化などの改善が見込めます。つまり、人件費の削減、処理時間の削減が見込まれます。

製造業

製造業の改善提案ネタと言えば、ERPパッケージを導入することが挙げられます。製造業向けERPソリューションを導入することによって、下記の効果が期待できます。

繰返生産/個別受注生産に対応という改善提案ネタの例は、

1.MRP型の繰返生産(見込生産)

2.個別受注生産

3.生産形態に対応可能半製品までを、見込生産し

4.最終製品を受注生産する

です。つまり工場の製品生産の4つの異なる生産形態の混在も可能となります。

MRPとは、半製品・部品・材料について、「必要なものを」「必要なときに」「必要なだけ」購買したり製造したりするための計画を行うこと

出典: http://www.hitachi-systems.com/ind/fs/words/production-100/ |

PSIに基づく生産計画立案

需要(販売見込、内示受注、確定受注)、供給(製造指示)に対し、在庫情報を照会し、これに基づき、必要な生産計画の立案が可能となります。つまり、製品の不足や過剰在庫を減らせるという改善提案のネタになります。

PSI計画は日本語でいうと生販在計画となり、それぞれProduction(生産)、Sales(販売
計画)、Inventory(在庫)の頭文字を使用しています。
生産・販売・在庫を同時に計画することをいいます。

出典: http://www.answer-factory.jp/?qa=283 |

負荷照会と負荷調整

手配先(製造ライン、部門等)毎の負荷状況を照会し、負荷調整(手配先変更、日程変更)をすることも可能となります。つまり、工場をフル活動の基準を決め、それより負担が多ければ、日程調整などを行い、工場生産の負荷を均一にするという改善提案のネタになります。

ロットトレースによるトレーサビリティ強化

原材料ロットから最終製品ロットの受払情報を照会する追跡先、逆に最終製品ロットから、使用原材料ロットの受払を照会する追跡後に対応に対応します。

発注、製造、受注、出荷の各明細データにロット番号を保持することにより「クレーム発生時の発生要因の調査」「不良品検出時の影響範囲調査の両方向の追跡」が可能になるので、大幅な改善提案になります。

また、ロット番号に加えて、シリアル番号の管理も可能にできるという改善提案のネタになります。

つまり、4つの改善提案ネタでとりあげた

・異なる受注体系の製品の生産
・製品の生産計画の立案
・生産ラインが一定の稼働となるようにする
・不良品の発生個所、発生期間などでどこで問題が起こっているか

が、すぐにわかる追跡機能を持つのが製造業向けERPです。

工場

工場の改善提案については、QC活動が昔から行われてきました。今の日本品質の評価が高かったのは、QC活動があったためです。

工場は、いかに高い品質の製品を大量に生産できるかが常に求められてきました。改善提案のネタとしては、さらに高い品質と生産性を上げるために、現状の問題点を見つけることから始めます。

例えば、不良率を数パーセント下げるだけ、次の工程への待ち時間を減らすなども改善提案のネタになります。つまり、ボトルネックとなっている点を洗い出し、それをパレート図などのQC7つ道具を使い、分析して、解決案を出します。

QC活動は、そのためのプロジェクトを構成するわけではなく、リーダーを決める以外は全員参加します。そのことにより共通の目的意識を持ち、コミュニケーションを図り、協力しあうことになります。

工場ほど、効果が数字に明確になるものはありません。改善点が有効であれば目に見える形で結果が表れます。

SEなど

SEの仕事のすべては、フレームワークを使って均一な品質にすることができます。これを改善提案することで、人の技量による品質のばらつきを減らすことが可能です。

顧客が欲しいシステムの要求仕様分析については、RDRAという要件定義のフレームワークがあります。一応、ベテランのレビューは必要です。

アジャイルという顧客にシステムがすぐ可視化できるという方法もあります。しかし、顧客があれも欲しいこれも欲しいというような、顧客自体の改善提案のネタが絞り込めない状態では、結局、収集がつかなくなってしまいます。このため、やはりディレクターが必要です。

次にプログラム作成の生産性と品質が必要となりますが、これもフレームワークが改善提案のネタとなります。それは、詳細設計、データベースの設計ができていれば、例えばRubyAndRailsでは、rakeコマンドで、データベースを作成し、Scaffoldingを使えばM(モデル)V(ビュー)C(コントローラ)と言う枠組みができ上がってしまいます。

それに、さらに必要な機能を、MVCのファイルにつけくわえていけばいいです。フレームワークの構造が分かっているという閾値を越えるレベルであれば、そんなに優秀なSEやPGでなくても簡単にできますし、生産性と品質をクリアできます。

Webアプリケーションでも無くてもフレームワークは用意されています。そういう点では、改善提案のネタとなります。

事務所やオフィスの改善提案ネタの紹介

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初回公開日:2017年11月08日

記載されている内容は2017年11月08日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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