「ご確認の上」の意味・使い方・例文|ご確認の上ご査収/ご検討〜等
初回公開日:2017年07月26日
更新日:2020年06月02日
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「検討」は「査収」と同じように、その言葉自体に“詳しく調べること”を含んでいます。これも、「確認」と「検討」を一緒に使うことは避けましょう。
「ご確認の上」を使うのであれば、「ご確認の上での判断をお待ちしております」や「ご確認の上、判断いただきますようお願い申し上げます」などがいいでしょう。
「ご検討」を使うのであれば、「ご検討のほど、よろしくお願いします」で十分です。
「ご確認の上」の言い回し
依頼すること内容により、「ご確認の上」の確認の動作を具体的に表現することで言い換えができます。ビジネスシーンでもつかえそうな言い回しをいくつか挙げます。「お目通し」と「ご一読」は「検討」と一緒に使える言葉で、例文を挙げていますので参考にしてください。
ご一読
書いてある内容を読んで確認してほしい時に使える表現です。一通り読むこと、ざっと読むことが「一読」なので、比較的短めの文章に対して使う方が自然でしょう。
「ご一読の上、ご返答いただけると幸いでございます」
「ご一読の上、ご検討いただきますようお願い申し上げます」
お目通し
「お目通し」は、かなり丁寧な表現なので、目上の人や社外の人にも使えます。「お目通しの上」とした時の文末は、丁寧さを揃える意味で「~していただければ幸いです」「~くださいますようお願い申し上げます」とするといいでしょう。
「お目通しの上、ご意見などをいただけましたら幸いでございます」
「お目通しの上、捺印くださいますようお願い申し上げます」
「お目通しの上、ご検討いただければ幸いです」
ご高覧、ご覧
見てほしい時に使える言葉で、「ご覧」よりも「ご高覧」のほうが、丁寧さが増します。わざわざ足を運んで展覧会などにきてみてほしい時にも使える言葉です。挨拶状などの正式な文章にも適した言葉なので、覚えておくと便利です。
「ご覧の上、お申し込みください」
「ご高覧の上、感想やご意見を戴けましたら幸いでございます」
英文での「ご確認の上」
ビジネスでは英文メールを書く機会も少なくないでしょう。その際に使える「ご確認の上」に相当する言葉はいろいろありますが、使い勝手がいいのは、動詞では「confirm」、名詞では「confirmation」でしょう。
英語表現では、何を確認の上に何をしてほしいかをはっきり書く方が伝わります。「~の上」にぴったりな英訳はありませんので、文脈から英語に訳すしかありません。
【例文】
ご確認の上、返信をお願いいたします。
・Please confirm it and reply to me.
正しい使い回しで恥をかかない!
ビジネス文章は、見たことのある言い回しを深く考えずに使い回してしまうこともあります。しかし、実際には避けた方がいい言い方のものがあるのも事実です。本来の意味や使い方を理解していないと、ビジネスにおいての大切な場面で恥をかいてしまうこともあります。
また、人間関係が基本のビジネスでは、最悪の場合にはチャンスを逃したりつぶしたりしてしまう可能性もあります。ビジネススキルのひとつとして、言葉の意味をしっかり理解しておくことは、思わぬ場面でプラスになります。