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「嬉しく存じます」の意味と使い方を紹介!例文や言い換え表現も解説

更新日:2024年01月02日

「嬉しく存じます」という言葉は、ビジネスシーンや社交辞令の場などで使いますが、いざ自分が使うとなるとどの様な場面で使えばよいのか考えてしまうこともあるでしょう。この記事では「嬉しく存じます」の使い方や他の表現の仕方などを解説しています。ぜひ参考にしてください。

  • この様な機会を与えて下さり、大変嬉しく存じます。
  • ○○様とお近づきなれて、大変嬉しく存じます。
  • 私共のようなものにお気遣いいただき、誠に嬉しく存じます。
  • この素晴らしいプロジェクトに参加できたこと、大変嬉しく存じます。
  • 御子息が○○大学に合格されたと聞き、大変嬉しく存じます。
  • 先日は、大雨の中にもかかわらず参加いただきましたこと、大変嬉しく存じました。

「嬉しく存じます」の注意点

「嬉しく存じます」は謙譲語であり、自分がへりくだり敬意を払う相手の方に使う言葉です。

ビジネスシーンや社交辞令の場でよく使われますが、「嬉しく存じます」の使い方や他の表現の仕方を理解していなければ、相手の方に不信感や違和感といった印象を与えてしまうことがあるので、「嬉しく存じます」を使うときには注意が必要です。

ビジネスシーンにおいて「喜ばしく思います」は避けるべき

ビジネスシーンでは、目上の人に対してへりくだった表現として、謙譲語を用いるのが一般的です。

嬉しい気持ちを丁寧語で表すと「喜ばしい」となり、「嬉しく思います」を敬語で表現すると「喜ばしく思います」となります。

たしかに「喜ばしく思います」は敬語としては正しい使い方なのですが、ビジネスシーンではあまり耳にしないですよね。

大げさでわざとらしい印象につながるため、ビジネスシーンで使うには避けた方が無難とされていて、「嬉しく思います」の謙譲表現である「嬉しく存じます」を使うのが一般的になっています。

「嬉しいです」は文法上不適切

「嬉しいです」という言い方ですが「です」という言葉で終わっているため、丁寧な言葉として、一般的な敬語として使われていますが、文法的には誤った表現になります。

「です」は断定を示す「だ」の丁寧語で名詞などの体言の後に使う助動詞であり、「嬉しい」という感情を表す形容詞の語尾に使うのは不適切な使い方となります。

例えば、「あなたに会えて嬉しいです」の「です」を「だ」に変えると「あなたに会えて嬉しいだ」となり、何か変ですよね。この場合、「だ」の前に名詞である「気持ち」を入れると、「あなたに会えて嬉しい気持ちだ」となり、違和感がなくなります。

さらに、「嬉しい気持ちです」というより「嬉しく思います」と表現したほうが無難な印象になり、目上の人に対しては謙譲語である「嬉しく存じます」を使うのが良いとされています。

「嬉しく存じます」の言い換え表現

嬉しい気持ちを伝えるのに、毎回「嬉しく存じます」を使っていると、心がこもっていないとかありきたりな定型文と思われることもあるのではないでしょうか。

感情を表現するとき、特に喜びを伝えるときなどは色々な言葉で表現することで、より相手の方に気持ちが伝わると思います。

では、「嬉しく存じます」と同じ気持ちを伝えるのに、他にどの様な言葉あるのでしょうか。

光栄に存じます

「嬉しく存じます」と同じ意味で使われる言葉に「光栄に存じます」という言葉があります。

「光栄」とは、自分のことを褒められた時や任されたことを名誉に思う気持ちを表現する時の言葉です。

相手の方に、「名誉に思っている」「誇らしく思っている」という嬉しい気持ちを表現するときに「光栄に思います」と伝えます。

相手の方が目上の人や尊敬する人などですと、「嬉しく存じます」と同様の謙譲表現である「光栄に存じます」を用いると良いでしょう。

幸甚に存じます

「嬉しく存じます」と同じ意味で「幸甚に存じます」と表現する時もあります。

「幸甚」は「こうじん」と読み、「甚」は非常とか大変という意味で使われ、「非常に幸せ」「大変幸せ」といった意味になります。


近い表現に「幸いに存じます」がありますが、より丁寧に嬉しい気持ちを最大限に表現するときに「幸甚に存じます」を使います。

近しい関係の方にはやや固い言い回しとなるためあまり使いませんが、会社の役員の方などのように、かなり上のクラスの方に用いると良いでしょう。

ありがたく存じます

「ありがたく存じます」は、「ありがとう」という感謝の気持ちを形容詞にした「ありがたい」と、「思います」の謙譲語である「存じます」を合わせた言葉です。また、「ありがとうと思っています」というお礼の気持ちを謙譲表現する時に使う言葉で、「嬉しく存じます」と同じように使うことができます。

日頃からお世話になっている方や目上の人などに、丁寧に謙遜した形で感謝の気持ちを伝えたい時に使いますが、かしこまった言い回しなので、どちらかと言えば日常会話ではなくメールや手紙などの文章で使うと良いでしょう。

感謝いたします

「感謝いたします」は「ありがとう」と同じ意味を持つ言葉で、目上の人に対してやビジネスシーンで敬語として使われます。

言葉としては、かなりかしこまった言い回しなので、「嬉しく存じます」と同じように、主に上司や取引先の方などとのやりとりで使われます。

ただ、メールや手紙などの文章で感謝の気持ちを伝える場合は「ありがとう」と書くより「感謝いたします」と書いた方が美しく見えるので、同僚や友人に対して用いても良いと思います。

「嬉しく存じます」の別の敬語表現

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初回公開日:2017年08月08日

記載されている内容は2017年08月08日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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