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「しており」の適切な使い方とは?例文や言い換え表現も解説

更新日:2023年12月18日

ビジネスシーンで敬語として使われる「しており」の意味や使い方を知っていますか。この記事では、「しており」の正しい使い方や言い換え表現について、解説しています。普段の生活の中で間違った使い方をしていないかどうか、確認するための参考にしてください。

「しておりという言葉を敬語で使うけれど、正直あっているのか自信がない」
「ビジネスシーンで、どういう場合に使えばいいのか分からない」
普段日本語を話している方は、自分が発する言葉や作った文書の意味を100%理解しているという方がほとんどでしょう。

しかしビジネスシーンで使う場合はどうでしょうか。間違わずに使っていると自信をもって言えるでしょうか。普段なにげなく使っている言葉でも、あっているのか改めて考えると不安になってくるものです。

本記事では「しており」がどういう言葉であるのか、意味や使い方を解説しています。例文や英語表記なども例文を使って分かりやすく説明しています。

この記事を読むことで「しており」の正しい意味や使い方を知ることができます。また否定形や過去形になった場合での使い方も把握できます。

敬語やビジネスメールで使う機会がある方はぜひこの機会に記事をチェックしてください。

「しており」の意味

「しており」の適切な使い方とは?例文や言い換え表現も解説

「しており」とは、「しております」を途中で区切った形です。通常、「しております」で終わるところを、その後に文章を続ける場合「しており、~」と一旦区切ります。

また、この「しております」は敬語での表現です。敬語から常語に戻すと「している」です。さらに「している」の後ろに文章を続けると「していて、~」に変化します。

つまり「しており」と「していて」は同じ意味の言葉です。

「している」の丁重語である

「しております」は、「しています」の丁重語です。

丁重語とは丁寧語よりさらに自分の言葉・動作などを相手に対して丁重に伝えることによって、より聞き手を立てる言葉です。加えて「しております」は 丁寧語よりもかしこまった表現である丁重語です。

漢字では「して居り」と書く

「しており」は「していて」を敬語にしたものであるため同じ意味です。

そのため「している」は漢字だと「して居る」と書くことができます。

「しており」の使い方・例文

「しております」の意味がわかったところで、次は実際に「しており」の使い方について学んでいきましょう。

上司や取引先、お客様など、敬語を使う機会は頻繁にあります。意味がわかっていても、スムーズに使えないと「敬語を知らないんだな」という悪い印象を与えかねません。

どのような場面で使うことが多いのか、例を挙げてご紹介します。

自分の動作に対する場合「しております」

  • ご無沙汰しており、申し訳ございません

ご無沙汰の「沙汰」とは、「消息」や「便り」を表す言葉です。文字どおり「挨拶や便りを送らず消息を伝えられていなかった」という非礼を詫びた言葉になります。最近では、単純に「お久しぶりです」という意味で「ご無沙汰しております」と使われる場面も多いです。

久しぶりに会った取引先や、贔屓にしてもらっていたお客様には「ご無沙汰しており、申し訳ございません」と伝えた方が好印象でしょう。

  • この製品はわたくしもすでに試飲しており、効果を実感しております。

「すでに試飲していて」という意味と、「実感している」という意味の2つの言葉が、それぞれ「しており」で表されているのがお分かりいただけましたでしょうか。

このように、現在行っているだけでなく、過去にすでに行っていた状態のことも「しており」と表すことができます。「弊社は、◎◎年に◎◎の特許を取得しており」「部長の◎◎は昨日(さくじつ)より入院しており」など自分の会社や会社の人間を説明するときにも使えます。

  • ただいま店内が大変混雑しており、ご迷惑をお掛けしております。

混雑している理由が自分ではなく「お客様」だった場合でも、自分の店を指して言う場合はこのように謙譲語で表現します。

この場合の「しており」は、「今も現在進行形でしているので」という意味が含まれています。接客業やサービス業の方はとくに「ただいま在庫が欠品しており」「レジに5千円札が不足しており」などお店の状態を表すときに多く使う言葉でしょう。

自分の動作を否定する場合「しておりません」

  • こちらの商品は、現在販売しておりません
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初回公開日:2017年11月18日

記載されている内容は2017年11月18日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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