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「ずつ」と「づつ」の違いと使い方・意味と語源|どちらが正しい

初回公開日:2017年11月16日

更新日:2020年08月14日

記載されている内容は2017年11月16日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

「ずつ」と「づつ」はどちらも誤用ではありませんが、「ずつ」を正しい用法とし「づつ」は許容するとされているので、どちらを使うか迷ったときには「ずつ」と書くのが間違いないでしょう。「ずつ」は言い換えることの難しい非常に便利な日本語です。

「ずつ」と「づつ」の違い

「ずつ」と「づつ」どちらも同じ意味で使われる言葉で、「ずつ」と「づつ」のどちらも使われているのを、いろいろな文章で見かけることがあります。「ずつ」と「づつ」を使っている文章、これはどちらかが正しくて、どちらかが誤用なのでしょうか。

普段文章を書くときに悩みがちだったり、文章で見かけてもどちらが正しいのかと疑問の湧いてくる「ずつ」と「づつ」の二つの違いについて、その意味や使い方、語源など詳しくみていきましょう。

どちらが正しいのか

では、「ずつ」と「づつ」のどちらが正しいのかということですが、結論から言うと「ずつ」と「づつ」のどちらを使っても間違いではありません。しかし、どちらかといえば「ずつ」を使うほうが好ましいです。

それには過去に、「づつ」が「ずつ」に改められた歴史が関係しています。実は日本では、古くから「づつ」が使われていました。

それが「ずつ」に改められるということがあったために、「ずつ」と「づつ」の両方が使われている現在の状況が起きています。続いては、言葉の歴史についてみていきましょう。

「ずつ」と「づつ」の歴史

昔の日本では「づつ」が使われていました。これは歴史的仮名遣いで、『こうちょうせんせい』を『かうてふせんせい』と書き表していたのと同じことです。「づつ」も歴史的仮名遣いの1つです。昭和21年にこの歴史的仮名遣いはやめて、現代仮名遣いを使うようにしましょう、という方針になり、このとき「づつ」は誤った使い方であるとされました。

しかし旧仮名遣いを誤用としてしまうことは、昔の書物や高齢の方の表現も、誤りとしてしまうことであり、問題があると考えられました。そこで昭和61年に現代仮名遣いは改訂され、「づつ」を誤りとするのではなく「ずつ」が正しい使い方であるが、「づつ」も許容すると改められたのです。

この改定によって、教科書や公文書などでは「ずつ」を使うのが正しいとされ、テストなど正誤を問われるときには、「づつ」と書くことは誤りとされますが、普段の生活の中で「づつ」と書くことは、決して誤りではありません。

「ずつ」の漢字

「ずつ」と「づつ」の違いと使い方・意味と語源|どちらが正しい
※画像はイメージです

「ずつ」はひらがなで表記されることが多いですが、漢字もあります。漢字では『宛』と書きます。『宛』と書いて「ずつ」と読める人はあまりいませんので、読めると尊敬されること間違いありません。

しかし、漢字表記のずつは使われることはあまりありませんので、使っても読まれにくいことを考えると、漢字で書かずに「ずつ」とひらがなで書くほうがいいでしょう。文章はみんなに広く伝わることが重要です。

「ずつ」の使い方

「ずつ」と「づつ」の違いと使い方・意味と語源|どちらが正しい
※画像はイメージです

「ずつ」の使い方にはどんなものがあるのでしょうか。普段何気なく使うことの多い「ずつ」は、使い方を特に意識したことがない人がほとんどでしょう。意識せずとも使えてしまう「ずつ」ですが、今一度身近で使うことも多い、「ずつ」の使い方についてしっかりと考えてみましょう。

少しずつ

ずつには二つの意味があり、その1つに、一定量に限って繰り返す意を表すという意味があります。少しずつというのは、少しの量を繰り返す意味で使われており、この意味で使われる「ずつ」です。

「ずつ」のあとには動詞が続き、例えば『少しずつ入れる』という文は、少しの量を繰り返し入れるという意味です。『三問ずつ解く』や、『一錠ずつ飲む、』といった使い方もこの意味で、「ずつ」の前の量を繰り返すということを表しています。

この意味で「ずつ」を使う場合には、「ずつ」の前には量を表す言葉がきます。少しやちょっとのように具体的でないときもありますし、1つや2個などと、具体的な数字が入るときもあるのです。

1つずつ

続いての「ずつ」の使い方は、ある数量を等分に割り当てる意味で使われるものです。1つずつは、全員に1つを均等に割り当てるという意味で使われています。

『みかんを3つずつ配る』『クラスを5人ずつの班に分ける』『1人に2本ずつあげる』といったような使い方が、この意味で使われている「ずつ」です。「ずつ」の前には数量を表す単語がきます。さらにその前には、何を割り当てるのかという主語を置くと、伝わりやすい文章になるでしょう。

「ずつ」の意味と語源

「ずつ」と「づつ」の違いと使い方・意味と語源|どちらが正しい
※画像はイメージです

それでは「ずつ」の意味と語源についてみていきます。日本に育ち、日本語を覚える中で、自然と「ずつ」は身についているものなので、意味や語源といったことについて、深く考えたことがない人がほとんどでしょう。この機会に、「ずつ」の意味と語源について知っておきましょう。

「ずつ」の意味

「ずつ」の意味には先ほど「ずつ」の使い方のときにも少し見ましたが、二つあります。広辞苑によると「ずつ」は副助詞で次の二つの意味があります。

①分量を表す語に付いて、一定量の事物を均等に割り当てる意を表す。あて。
②一定量の事物に付いて、その分量だけを繰り返し行う意を表す。

また広辞苑には、「ずつ」の使用例として、大鏡道長「行事二人に五十人ずつわかたせ給ひて」と古文が載せられており、そのことからも、「ずつ」の歴史はずいぶん古いものだと、知ることができます。「ずつ」は古くから日本語として使われてきたものです。

語源

「ずつ」と「づつ」の違いと使い方・意味と語源|どちらが正しい
※画像はイメージです

「ずつ」が「づつ」であったことは、「ずつ」と「づつ」の違いを説明するときにもいいました。日本では改められるまでは「づつ」を使っていました。もともと「ずつ」は「づつ」でした。語源のヒントもそこにあります。

づつの語源は、ものを数えるときの音だとされています。ものを数えるときには一つ、二つ、三つと『つ』が続いていきます。このものを数えるときの『つ』を重ねたものが、「づつ」になったとされています。

「ずつ」はもともと「づつ」であった。その「づつ」の語源は、ものを数えるときの音『つ』を重ねたものといわれています。

「ずつ」の言い換え方法

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