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「一概には言えない」の意味と使い方・語源・対義語・類語

初回公開日:2017年11月17日

更新日:2020年08月14日

記載されている内容は2017年11月17日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

「一概には言えない」という表現を耳にする機会は多いでしょうか。文学作品や会社のプレゼンテーションなど少し改まった席でよく使われる言葉ですが「一概には言えない」とはどのような状況で使われるのでしょうか。語源や使い方を例文を交えて追っていきましょう。

「一概には言えない」の意味と使い方・例文

改まった文章の中や仕事上のプレゼンテーションなどで「一概には言えない」という表現がよく出てくることがあります。日常生活での会話の中で「一概には言えない」と使う場面や状況があるのでしょうか。

今回は「一概には言えない」という言葉の語源や使い方、「一概には言えない」と同じ意味で別の言葉に言い換えたい時の表現などを紹介していきます。

「一概には言えないが」という文章のつなげ方

まず、簡単に「一概には言えない」という表現の使い方を説明していきます。「一概」には「すべてをひとつに考えること、」「同じようにとらえること、」「あることがらをひとつの見方だけでそうであると思い込むこと」という意味があります。

このことから「一概には」という表現は「ひっくるめて」「まとめて」「おしなべて」という意味になります。つまり「一概には言えない」とは「すべてをそういうことであるとは言えない(=例外もあるということ)」という意味になり、使用する際は後に「~ない」という打ち消しの意味をもつ、助動詞の「ない」を伴います。

文章や口語表現で「一概には言えない」と使用する場合、「すべてがそういうわけではない」という否定表現になるため、前後の文章で「しかし~という場合もある、」「一般的にはそうと知られているが(一概には言えない、に続く)」など、伝えたい事柄を、「一概には言えない」ということに対してフォローがなされることが多いです。

「一概にはそうとは言えないが、あなたの主張にも一理ある」、「しかし皆がそうしているからと言って、一概にそうだと言えることではない」などと、逆説の接続詞を用いて使うのが一般的です。要は「例外がある」、ということを付け加えたい時に用いる表現になります。

デジタル大辞泉の解説
いちがい‐に【一概に】[副]
(多くは打消しの語を伴って用いる)細かい差異を問題にしないで一様に扱うさま。おしなべて。ひとくちに。「一概に悪いとはいえない」

大辞林 第三版の解説
いちがいに【一概に】( 副 )
(多く下に打ち消しの語を伴う)すべて同じようには扱えないさま。一まとめにして。ひとしなみに。おしなべて。 「 -そうとは言えない」

出典: https://kotobank.jp/word/%E4%B8%80%E6%A6%82%E3%81%AB-433219 |

「一概には言えない」の語源

「一概には言えない」の「一概」とは、「すべてをひとつに考えること、」「同じようにとらえること」と説明しましたが、「一概」の「概」にはどういう意味があるのでしょうか。「概」という漢字の形には「木のそばで米があふれんばかりに盛られた器と人が座っている」、という意味が込められています。

「器から米があふれていては困る」が転じて、「器の表面を平らにならして米をあふれさせないようにする棒・道具」を指すことになったと言われています。このことから「概」とはますに入れた、米などの穀物を平らにならすために使われる「とかき」「ますかき」と呼ばれる棒のことを指します。

このことから「一概」「一概に」という言葉に「ひとつにならす」「同じようにする」という意味が込められたと言われています。これをふまえて「一概には言えない」と使う時には「(ますに入った米をならすかのように)、物事をひとつの局面で考えて、結論を出すわけにはいかない」という意味が込められたと考えられています。

概(ガイ おおむ・ね)
とかき。ますに入れた穀物を平らにならす棒。

出典: http://kanji.jitenon.jp/kanjic/1340.html |

「一概には言えない」は敬語・丁寧語なのか

「一概には言えない」という言葉は、友人同士などカジュアルな局面で使うよりは、会社など少し改まった席や文章で見かけることが多いのではないでしょうか。では、「一概には言えない」という表現は敬語にあたる表現なのかと言うと、どちらかと言えば、丁寧な表現にあたります。

「そうとは言えない」「それだけでは何とも言えない」などと言うよりは丁寧な表現であるということです。「一概には言えない」という表現を敬語で表したい場合は、「言え(ない)」の動詞を謙譲語の「申し上げられ(ない)」に言い換えます。

「一概には言えない」の言い換え

「一概には言えない」という表現は、口語としては固めで丁寧な表現にあたります。「一概にそうとは言えないよね」と、さらりと会話に混ぜて使用することもできますが、ここでは「一概には言えない」と同じ意味を持つ他の言い方を紹介していきます。

「一概」「一概に」に「全てをひとつのようにみなす」「同じに考える」という意味があるため、「一概」に代わる言葉を用いた表現を追っていきましょう。

「一言で~と言うことは難しい」「一言では言えない」

「一言(ひとこと)」とは文字通り「ちょっとした言葉」「ひとつの言葉」という意味です。「一概には言えない」とは「例外もある」ということを付けたしたい表現なので、「一言」を用いて同じ意味の表現にしたい場合は・・・・。

・「一言で(それはその通りであると)言ってしまうのは難しい(例外があるから)」
・「一言では言い表せない(例外があるから)、という言い方があります。

「一括りにはできない」「一括りに~とは言えない」

「一括り(ひとくくり)」とは「複数のものを無差別にひとつにまとめること」です。「一概には言えない」の代わりに使いたい場合、

「~だからと言って一括りにはできないだろう」
「一括りに~と言っても、色々なケースがあるからね」などと使うことができます。

「一概には言えない」の対義語

「一概には言えない」とは「(例外もあるから、または例外が多くて)それがそうだと言い切れない」という使い方をします。つまり「一概に言えない」の対義語は何かと言いますと、「一概に言える」という表現を模索することになります。

しかし「一概に言える」という表現はほとんど使用されないため「例外がない」「間違いなくすべて同じである」という意味を表現したい場合、「一律~である」「例外なく~である」などと表現します。「一律」とは「一様に同じであること」「同じ具合で変化がないこと」という意味です。

「一概には言えない」の類語や別の言い回し

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