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「歩留まり」の意味と語源・読み方・良品率との違い・計算方法

初回公開日:2018年01月06日

更新日:2020年08月14日

記載されている内容は2018年01月06日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

歩留まりという言葉を見たことがあるでしょうか。半導体工場に勤めていると、よく目にする言葉ですが、普段の生活で目にすることはありません。これで「ぶどまり」と読みます。ここでは、業界の専門用語とも言える歩留まりについて紹介します。

「歩留まり」の読み方

「歩留まり」の意味と語源・読み方・良品率との違い・計算方法
※画像はイメージです

「歩留まり」の意味と語源

歩留まりの意味

先ほど紹介したように「歩留まり」は、「ぶどまり」と読み、半導体製品の工場ではよく使われることばです。また、歩留まりは、工場において、原料の投入量から期待される生産量に対し、実際に得られた生産数の比率という意味があります。

実際には、製造した製品を全てテストして、そこから得られた良品の比率を歩留まりとして管理します。原料から作られる製品が全て良品であることが理想ですが、いろいろな原因で不良品が発生します。この不良品を少なくすることが、工場の持つ技術力と言えます。

このように原料の量が同じで、同じ機械を使っている複数の工場があった場合、中で働く作業者や、それを支える技術者や管理職のスキル次第で、生産量に違いがでます。そして、その工場毎の生産量を歩留まりで比較することで、工場の能力を比較することにも用いられます。

半導体製造における歩留まりの意味

「歩留まり」の意味と語源・読み方・良品率との違い・計算方法
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大抵の工場で製造された製品には、必ず不良品が含まれていますが、その数が極端に少ない数です。しかし、半導体工場で、新しい技術を使った製造方法で作ると、良品の方が少ない、ということがあります。

さらに、かつての半導体を作る工程は、装置を調整しても一定の品質にはならず、少しずつ品質にばらつきがあるのが普通でした。さらに、担当者の服装やその日の天気にも影響を受けるたけ、良品の数は毎日違うのが普通でした。

そこで、歩留まりと製造に関わる多くな要因を比較検討し、品質の向上に努めてきた歴史が半導体工場にはありました。工場の品質に関わる技術者にとって歩留まりは、毎日の仕事でよく目にする言葉です。

半導体の歩留まりは100%ではない

一般的な工業製品なら、材料から作れる見込みの数と完成品の数が同じ、つまり歩留まりが100%が理想です。これによって、製造で失われるコストを最小限にでき、工場を運営するための利益を確保できます。

しかし、半導体の製造に限っていえば、100%を達成するには、膨大なコストと工数がかかります。例えば半導体が製造中に不良になる原因の1つが、空気中に漂う小さなゴミです。

例え数ミクロンのゴミでも、半導体の配線に比べると大きいことから、製品に付着すると不良の原因になります。今の半導体工場は、ゴミを極力取り除いたクリーンルームの中に作られます。

しかし、作業者が出入りする環境で、数ミクロンといったサイズのゴミを完全に除去することは不可能です。そのため、今の半導体工場では、経済的に成り立つ歩留まりを見極め、その数値を維持することに力を入れています。

工業製品の歩留まりとは

歩留まりが重要なのは、何も半導体製造に限ったことではありません。工業製品の中には、歩留まりが重要な指標となる製品が幾つもあります。

例えば、自動車の車体は、パーツ毎に製鉄会社から購入した鉄の板から切り出され、組み立てられます。1枚の板から無駄なくパーツを切り出すことで、歩留まりが向上します。

とはいえ、乗用車のデザインは正方形の板だけで作れるほど単純ではありません。使えない部分がかなりあります。1枚の鉄板に、いかに効率よく切り出す図形を描くかが問われます。

このような切り出す図形の最適化は、鉄の板ばかりではなく、布やゴムなどいろいろな材料でも行われています。

畜産業における歩留まり

「歩留まり」の意味と語源・読み方・良品率との違い・計算方法
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工場における歩留まりは、工場の能力を比較するうえで重要な数値ですが、畜産業でも使われます。具体的には、畜産業では、一頭の牛からいかに多くの肉を採れるかが課題です。いかに無駄なく使いきるかを考えて、解体方法や枝肉の利用方法の技術開発が進んでいます。

焼肉で使われる高級和牛の目安として、A5ランクといった記号が使われるのをご存知でしょうか。このA5のAは、歩留まりが良いことを指す「等級」です。また、A5の5は、肉質のランクを指す数字です。

そのため、A5ランクとは、1頭から多くの肉が取れて、その肉質が優れている良質の肉を意味しています。

等級など

先ほど紹介したように、畜産業では、1頭から取れる肉の歩留まりで「等級」がつけられます。そして、この「等級」には、AからCまでの3つがあります。

「等級A」は1頭から取れる肉の量が標準よりも良いものという意味です。それだけ、肉付きが良い牛という意味で、生産者の管理が行き届き、病気などが無かった健康な牛の肉ということです。そのため、焼肉点で使われる和牛では、A5クラスやA4クラスと言えば美味しい肉を代名詞にもなっています。

なお、「等級B」は1頭から取れる量が標準で、「等級C」は標準より劣る場合に付けられます。

歩留まり改善方法

「歩留まり」の意味と語源・読み方・良品率との違い・計算方法
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工場における歩留まり改善の取り組み

工場における歩留まり改善方法は、地道に不良品が発生する原因を調べることです。そして、その原因は多くの要因が複雑に重なっているのが普通です。品質管理を担当する技術者が1人だけでやっても時間が足りません。

そのため、多くの工場では、現場の作業者がチームを組んで品質改善に取り組んでいます。さらに、工場長以下全ての管理職が、現場の作業者の品質改善活動を支援しており、現場からの改善提案を取り入れる仕組みが作られています。

日本の工場には、トヨタの看板方式に代表される現場の改善活動が活発な点に特徴があります。歩留まり改善に力を入れている半導体工場では、この活動を歩留まり改善方法として積極的に活動しています。

畜産業における歩留まり改善の取り組み

さらに畜産業でも歩留まりの改善を行ってきました。例えば、食肉センターなどで行われている牛の解体方法は、どうすれば効率よく肉を採れるかについて研究された成果が活かされています。

とはいえ、畜産業では、どうやって肉付きのいい牛を育てるかがポイントになります。そのための技術についてもブランド牛の産地ではいろいろな研究が行われています。

歩留まりが計算できるソフト

Latests