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「本末転倒」の類語と例文・使い方・語源|ことわざ/誤用

初回公開日:2017年12月10日

更新日:2020年08月14日

記載されている内容は2017年12月10日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

世の中で広く使われている「本末転倒」ですが、いざ使うとなればどのようにしたら良いか迷う人も少なくないでしょう。この記事では「本末転倒」の意味や使い方、また類似した表現の言葉などをご紹介します。幅広い知識を身に付け、価値観を広げていきましょう。

「本末転倒」の類語・言い換え

「本末転倒」という四字熟語をご存知でしょうか。テレビなどでも、番組のコメンテーターやゲストが、種々の事案に対して使っているのをよく耳にします。「本末転倒」はビジネスシーンや日常会話など、さまざまな場面で比較的よく用いられている言葉なので、意味を理解して使えるようにしておきましょう。

読み方・意味

「本末転倒」は、ほんまつてんとうと読みます。意味は「物事の重要な部分とそうでない部分を逆に捉えること」「物事の大事なこととつまらないことを取り違えること」「本筋とは関係ないことが目的になってしまっていること」となります。

つまり、目的を持って取り組んでいたことが、いつの間にか本来の目的から外れてしまったり、よかれとおもってしたことが裏目に出てしまったりすることを言います。

類語・言い換え

「本末転倒」の類語や言い換えの言葉は、主客が入れ替わる・目先のことに捉われる・関係の転倒・お門違い・後ろ前・取り違える・ピントがずれる・短絡的・位置の逆転・後先になる・前後を失する・次第不同・手段が目的になる・順序が逆になる・逆転現象・見当はずれ・錯誤・枝葉末節に捉われて大局を見失うなどがあります。

「本末転倒」の例文・使い方

「本末転倒」はビジネスシーンはもちろんのこと日常生活においてもよく見られる場面です。例えば、部屋の掃除をしようと思い整理していると、懐かしい漫画を見つけ、掃除そっちのけで読みふけってしまったり、部下を励ますつもりが、つい熱が入ってモチベーションを下げてしまうといった場面も本末転倒と言えるでしょう。

例文

・ダイエットもしないうちから、ワンサイズ小さいドレスを買うなんて本末転倒だ
・仕事が見つからないうちから、車を買う計画を立てるなんて本末転倒している
・健康のために始めたジョギングで、腰を痛めるなんて本末転倒だ
・ディテールにこだわり過ぎて納期に間に合わないとは、本末転倒ではないか
・赤本を手に入れたことに満足して受験勉強しないとは、本末転倒している
・祖父は、便利さを求めてスマホを買った。しかし、たまにメールをするだけでほとんど使っていないようだ。これでは本末転倒だ
・学生の本分は学業であるにもかかわらず、バイトに明け暮れて単位を落としてしまうなんて本末転倒も甚だしい

「本末転倒」に類似したことわざ

「本末転倒」の類語と例文・使い方・語源|ことわざ/誤用
※画像はイメージです

「本末転倒」に類似した意味のことわざも幾つかあります。

・木を見て森を見ず
一本一本の木に注意を奪われるあまり、森全体を見ないことということから、物事の一部や細かい部分に気を取られて全体を見失うことを言います。

・靴を度(はか)りて足を削る
靴の大きさに合わせるために自分の足を削ることという意味で、物事の本末を誤ることです。このことわざは、四字熟語でも「削足適履(さくそくてきり)」と表されています。

・角を矯めて牛を殺す
曲がった牛の角をまっすぐにするために叩いたり引っ張ったりして、結局牛が弱って死んでしまうことから、小さな欠点を無理に直そうとして、かえって全てを台無なしにしてしまうことを言います。

・葉を欠いて根を断つ
枝葉を切って、大事な根をダメにしてしまうことです。

「本末転倒」の語源・由来

「本末転倒」の類語と例文・使い方・語源|ことわざ/誤用
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本末転倒の「本」は、木の根を表していて「物事の根本・基本」「模範とすべきもの」という意味があります。また「末」は、木の幹や枝の先端を表しており「物事の大切でない部分」「取り上げる価値がない」という意味があります。すなわち「本末」は「物事の大事な事柄と些細な事柄」を表します。

「転倒」は「転ぶ・倒れる」を表していて「逆さになること」「ひっくり返ること」という意味です。このことを踏まえた上で、時代は鎌倉時代へ遡ります。当時は、天皇や貴族中心だった宗教が、武家や庶民へと広がっていき、それに伴って宗教の本山よりも地域に密着した末端の寺院がどんどん大きくなり力をつけていきます。

そしてとうとう、本山よりも力をつけた末端寺院の立場が逆転したということに端を発して、本末転倒という言葉が生まれました。「本」は「本山」を表し「末」は「末寺」を表しています。

「本末転倒」の対義語・反対語

「本末転倒」の類語と例文・使い方・語源|ことわざ/誤用
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本末転倒と反対の意味を持つ言葉は、態度を貫く・姿勢を崩さない・一貫した立場を取る・筋を曲げない・ブレない態度・筋道を通す・自己矛盾がないなどがあります。また、本末転倒の対義語に相応する四字熟語にもいくつかあります。

・首尾一貫
物事の初めから終わりまで、一つの方針や態度を貫く。「首尾相応」

・徹頭徹尾
最初から最後まで、一つの考え方や方針などを徹底して貫くようす。

・初志貫徹
初めに持った目標や願望をくじけずに最後まで貫きとおすこと。「首尾貫徹」

・終始一貫
最初から最後まで、言動や態度が変わらないこと。

・脈絡通徹(みゃくらくつうてつ)
物事の筋道が、最初から最後まで矛盾がなく、一貫していて意味がよく通じていること

などがあります。いずれも途中で腰砕けとなる「本末転倒」とは異なり、最後までやり抜く強い意志と信念がみなぎっている言葉です。

「本末転倒」と「主客転倒」の違い

「本末転倒」の類語と例文・使い方・語源|ことわざ/誤用
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「主客転倒」は、物事の立場や順序、軽重が逆転するという意味です。「主客」とは、主人と客という事から、重要なものとそれに関係する物事のたとえを言います。「転倒」は、本末転倒の転倒と同じように「逆さになること」を表します。

【例文】
・お客をもてなすつもりが、ナイフで指をけがしてしまって、お客に後かたずけをさせる羽目になってしまうとは主客転倒もいいところだ
・親戚の子供に英語を教えるつもりが、意外に難しく逆に教えられてしまったなんて、主客転倒で恥ずかしい

主客転倒は、物事が逆転するところがポイントであるのに対して、本末転倒は、物事が逆転する意味を持ちながら、大事な事柄を疎かにすることで逆の結果を生むという意味も持ち合わせています。したがって、主客転倒より本末転倒の方が、用いる範囲が広いと言えるでしょう。

「本末転倒」と類似した四字熟語

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「本末転倒」と似た四字熟語には、上記の主客転倒以外にもいくつかあります。

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