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「示唆される」の意味と論文での使い方・「考えられる」との違い

更新日:2024年03月16日

「示唆される」という表現を使うことがあるのではないでしょうか。「示唆」とは、それとなくヒントを与えたり、直接関係ないことから手掛かりを与えたりするという意味があります。「示唆される」という言葉の意味や使い方の例文について、くわしくご紹介します。

「示唆される」の意味と使い方

「示唆される」という言葉を使ったことがあるのではないでしょうか。「示唆される」は、論文やビジネスシーンで使われることがあります。「示唆される」という言葉は、自分の考えを相手に伝えることができるだけではなく、柔らかく伝えることができる表現のため重宝されている言葉のひとつです。「示唆される」という言葉の意味や使い方について、くわしくご紹介します。

「示唆」の読み方と意味

「示唆」とは「しさ」「じさ」と読みます。「示唆」の意味は、その人が気づかなかったことについて、それとなくヒントを与えること。また、直接は関係のない話から手掛かりを与えるという意味があります。

「示」という漢字について

「示」という漢字は、音読みで「し」「じ」、訓読みで「示す」「しめす」と読みます。画数は5画で、小学校5年生で習う漢字です。「示」という漢字は、しめす、見せてわからせる、という意味があります。

「示」という字のなりたちは、机とその上にのせられている生贄(いけにえ)を表していることから作られた字だと考えられています。「しめす」という読み方は、神に生贄をしめすということから由来しているとされています。

「唆」という漢字について

「唆」という漢字は、音読みで「さ」、訓読みで「唆す」「そそのかす」と読みます。画数は10画で常用漢字です。「唆」という漢字は、そそのかす、けしかけてなにかをさせる、という意味があります。

「唆」という字のなりたちは、口を使ってそそのかすことを表しているといわれています。

「示唆される」の意味

「示唆される」という言葉は、「示唆する」の未然形の「示唆さ」という言葉に受身、尊敬、自発、可能の助動詞の「れる」がついた形とされています。「示唆される」とは、考えられることについて遠まわしに言っている場合や、それとなく手掛かりやヒントを与えたり、与えられたりした場合に使います。

サ行変格活用の動詞「示唆する」の未然形である「示唆さ」に、受身・尊敬・自発・可能の助動詞「れる」が付いた形。

出典: https://www.weblio.jp/content/%E7%A4%BA%E5%94%86%E3%81%95... |

「示唆される」の使い方

「示唆される」という言葉の使い方をご紹介します。

・新しく発見された植物は、この植物とは系統的には近い分類になることが示唆される。
・そのシステムを使うことで、情報の共有が阻害する可能性が示唆されている。
・この形状を考慮すると、この生き物は魚類に分類されるのではないかということが示唆される。
・母が倒れたのは、過労が原因ではないかと示唆される。
・この仕事を成功させることができれば、昇進の可能性が示唆されている。

論文での使い方

論文では「示唆される」という言葉が使われる場合があります。論文では「考えられる」という言葉は曖昧な表現のため、使うのは好ましくないと考えられています。また、「見られる」という言葉も、具体的ではなく含みのある表現のため、好ましくないと考えられます。

論文で「示唆される」という言葉は、小さな可能性を示していたり、確率はそれほど高くないことを示していたりする場合に使われます。しかし、可能性が小さいことや確率が低いことから、主となる結論に対して使うには適さないでしょう。

「示唆される」の類語・言い換え表現

「示唆される」という言葉の類語や言い換え表現についてご紹介します。

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初回公開日:2018年04月02日

記載されている内容は2018年04月02日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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