Search

検索したいワードを入力してください

「拝命」の意味や使い方とは?使用する際の注意点に類語や英語表現も併せて解説

更新日:2024年03月28日

「拝命」とはどのような意味なのでしょうか。また、どういったシーンで使用する言葉なのでしょうか。この記事では、「拝命」の意味や使い方、例文などを紹介しています。また、「拝見」という言葉との違いについても考察しているので、参考にしてみて下さい。

「拝命」の注意点

「拝命」はあまり日常的に使用されないため、誤解して使用している方もいらっしゃいます。

そこで「拝命」という言葉を使用する際の注意点を3つほど紹介します。特に二重敬語になりやすいことが多いので、敬語の表現方法として誤った使い方には気を付けましょう。

二重敬語にならないよう注意する

「拝命」という言葉を使用する際には、謙譲語+謙譲語のように二重敬語にならないように気を付ける必要があります。

二重敬語は、同じ種類の敬語を重複して使用することであり、言葉の使用方法では、誤った敬語になるので使用を避ける表現です。以下に例を挙げます。

・「拝命承りました」
・「ご拝命」

以上の例は、どちらも二重敬語となります。

「承りました」は「受ける」や「聞く」などの謙譲語です。そのため「拝命承りました」の表現では、謙譲語+謙譲語の組み合わせとなってしまいます。「ご拝命」も「拝命」という謙譲語に、謙譲の意味で使用される「ご」との組み合わせです。

「拝命」を使用する際には、二重敬語に気を付けましょう。

社外の人への挨拶には使用しない

「拝命」は、「任命してもらう」という自分が属する組織に対して、敬意を示した言葉のため、社外の人への挨拶では使用することはできません。

例として、「この度、○○会社△△支店勤務を拝命しました」と社外の人に挨拶するのは、自分が所属する会社を自ら立てる表現をしてしまうことになります。

そのため社外の人に勤務地が移動することになったことを知らせる際は、「この度□月□日付で△△支店へ異動することになりました」と挨拶を行いましょう。

相手の行為には使用しない

「拝命」は、「任命される」「謹んで引き受ける」といった意味の謙譲語として使用されます。つまり使用する際の主語は、自分自身になります。

したがって、「○○が拝命なさる」や「○○が拝命していただく」といった謙譲語+尊敬語の組み合わせを使用することはできません。相手の行動の表現として、「拝命」は使用することができないことに注意しましょう。

「拝命」の言い換え表現

「拝命」には同じような意味をもつ言葉である類語が存在します。類語を使用することで、「拝命」の代わりとなる言い換え表現が可能です。

ここでは「拝命」の類語を5つ紹介します。「拝命」を和らげて伝える際の参考にしてください。

引き受ける

「拝命」の言い換え表現として、「引き受ける」が類語とされています。「引き受ける」は、頼まれた役割や仕事に責任をもって受け持つという意味を指します。何か頼みごとを任された場面で、「お引き受けします」と使用することが可能です。

「引き受ける」の例文はこちらを参考にしてください。
・社内での新規プロジェクトのリーダーを頼まれ、引き受けることにした。
・私でよければお引き受けします。

任される

「拝命」の類語として、「任される」と言い換えできます。「任される」は、「任す」という動詞に、助動詞の「れる」が組み合わさった表現です。

「任す」は、自分の権限を他の人に渡し、代行してもらうという意味を指します。ここに「れる」という受け身や尊敬、自発、可能の助動詞が組み合わさることで、目上の人から仕事を受けるという意味になります。

「任される」の例文は以下を参考にしてください。
・指導してきた部下が初めて大役を任されるようになった。
・急遽、欠員が出たため代わりの仕事を任された。

仰せつかる

「拝命」の言い換え表現として、「仰せつかる」も類語です。「仰せつかる」は、「おおせつかる」と読みます。元々は「言いつかる」の謙譲語に当たり、意味として「目上の人から指示や命令を受けること」を指します。

「仰せつかる」の例文はこちらです。
・初めての大役を仰せつかったので、気を引き締めていきます。
・身に余る大役を仰せつかり、身の引き締まる思いです。

謹んで

「拝命」という表現は、「謹んで」と言い換えることも可能です。「謹んで」は「つつしんで」と読み、意味は「敬意を表してうやうやしく物事をする」「かしこまって」というものがあります。

「つつしむ」という動詞に、接続助詞の「て」が付き、「つつしみて」が音変化した言葉です。相手に敬意を払い、礼儀正しく謙虚な様子を見て取ることができます。

次のページ:「拝命」の英語表現

初回公開日:2018年04月04日

記載されている内容は2018年04月04日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

Latests