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「トリップ」の意味と使い方・語源|薬/電気/交通/インバータ

更新日:2024年05月04日

「トリップ」の、さまざまな分野での意味と使い方を紹介します。本来の意味である短い旅行のほか、電気・機械、自動車、交通、薬物、ネット、料理などの分野でどのように使われているか、また語源となった英語のtripの意味についても理解を深めます。

車などでの「トリップ」とは

車には「トリップメーター」というものがついています。スピードメーターや燃料計、オドメーターなどとともに、メーターパネルについているのを見たことがあるでしょう。オドメーターとトリップメーターはよく似ていて、どちらも走行距離を表示する働きがあります。デジタルの場合「ODO」と「TRIP」を切り替えて表示するようになっているものも多いです。

オドメーターは、車が製造されてから現在に至るまで走った距離の「総合計」を表示するもので、メーターを交換しない限りリセットされることはありません。中古車売買の際に参考にされるのはこの総走行距離です。

一方、トリップメーターは随時リセットすることができます。出発時にリセットすれば、このドライブでの走行距離がわかりますし、ガソリン満タン時にリセットすれば、燃費の計算に使えます。

ネットでの「トリップ」の意味

ネット、特に匿名の電子掲示板の世界では、なりすましによる悪用防止のため、個人を特定する目的でつける暗号化された文字列のことを「トリップ」といいます。本来、パスワードによって投稿者の本人確認を行うことをキャップといいますが、その簡易版という意味で「ヒトリ用キャップ」つまり「トリップ」という用語が生まれました。

交通での「トリップ」の意味

交通における「トリップ」とは、人の移動を意味します。国土交通省が行う「パーソントリップ調査(PT調査)ではトリップを、特定の目的を持った、起点から終点への一方向の移動と定義しています。

また、このような調査では、トリップを移動の単位としても使用しています。実際にはもう少し複雑なのですが、簡略化して説明すると、家から目的地まで徒歩、バス、電車、徒歩という流れで移動した場合、合計4トリップという数え方になります。

このような調査を通して得られるデータにより、交通実態を把握したり予測したりすることが可能になり、将来の都市計画にも役立てられます。

薬での「トリップ」の意味

トリップという言葉は、麻薬や向精神性のある成分が含まれる薬を使用することで起こる、多幸感や陶酔状態を意味することもあります。

さらにここから派生して、必ずしも薬を使用していなくても、恋愛感情による陶酔状態や、芸術家などの自己陶酔状態を指してトリップということもあります。

似たような意味合いとして、非日常へ入り込むこと、例えば映画やゲーム、小説などの世界に入り込んで現実を忘れることもトリップといえます。1日現実を離れてテーマパークで遊んだり、演劇やコンサートでその世界に浸ったりすることもトリップに当たるでしょう。

歴史上、麻薬という言葉は、アヘン剤のことを指していた。アヘン剤とは、モルヒネ、ヘロイン、コデインなど、ケシの実から抽出されるアルカロイドを合成した薬剤のことである。昏迷状態を引き起こす中枢抑制薬であり、酩酊・多幸感などをもたらす一方、強力な依存性があり、身体は急速に耐性を形成する。その依存性の強さから、麻薬の製造や流通は法律で厳しく規制されている。

出典: https://bsd.neuroinf.jp/wiki/%E9%BA%BB%E8%96%AC |

おいしい「トリップ」って?

フランス料理などに使われる素材にも「トリップ」があります。トリップ(Tripe)は、英語やフランス語では「家畜の臓物」という意味で、イタリア語では「トリッパ」と呼ばれます。一般的には、おもに第1から第4までの牛の胃袋を指します。日本人の呼び方でいうと「ミノ」「センマイ」「ハチノス」「ギアラ」の総称ということになります。

日本人からすると「モツ」ですが、ヨーロッパでは立派にメインを張れる素材として高く評価されています。新鮮なトリップを上手に調理すると、こってりと脂がのっており非常に美味です。

「トリップ」の意味の語源

「トリップ」は、英語のtripから来ており、字義通りには短い旅行を意味します。上に挙げたさまざまな意味と使われ方のうち、電子掲示板関係のものと内臓料理以外は、英語のトリップから派生・連想された意味であるといえるでしょう。旅行といえば、トラベルやジャーニーといった意味の似た単語もありますが、その中でトリップはどんな位置を占めているのでしょうか。

英語

英語のtripは、短期間の旅行や小旅行のほか、遠足や外出を意味する場合もある語です。そこから、今いる場面から短期間離れたところに行くことも指すようになり、非日常に入り込むことや陶酔状態も意味するようになりました。

一方、英語のトラベル(travel)は、もっと包括的な意味合いのある単語です。大きく旅・旅行全般を指しています。トリップはトラベルの一種であるといえるでしょう。趣味は旅行です、というようなときは一般的にトラベルを使います。

また、英語のジャーニー(journey)は、船旅や当てのない旅など、比較的長い期間の旅を意味します。旅行というより旅という日本語がふさわしいイメージです。

総括すると、トラベルは動詞がメインで旅行すること全般を指し、名詞のトリップとジャーニーはそれぞれ短期間と長期間の旅を意味します。

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初回公開日:2018年04月11日

記載されている内容は2018年04月11日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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