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「お休みさせていただきます」は誤り?正しい言い換え表現を解説

更新日:2023年12月07日

仕事を休みたいときに「お休みさせていただきます」という表現をよく耳にしますが、これは正しい表現なのでしょうか。この記事では「お休みさせていただきます」の正しい言い換え表現を紹介しています。「お休みさせていただきます」について知りたい人はぜひ読んでみてください。

やむを得ない事情で仕事を休みたい時に「お休みさせていただきます」という表現をしたこがある人は多いと思いますが、この「お休みさせていただきます」とは、本当に正しい敬語表現なのでしょうか。

この記事では、「お休みさせていただきます」が敬語として正しいのかについて詳しく解説していきます。

また、「お休みさせていただきます」の正しい言い換え表現と英語表現、「お休みさせていただきます」の使い方・例文をシーン別に紹介していきます。

記事を読めば、「お休みさせていただきます」の正しい使い方が分かり、ビジネスシーンにおいて、目上の人に対しても失礼のないようにできるでしょう。

「お休みさせていただきます」について知りたい人は、ぜひ読んでみて下さい。

「お休みさせていただきます」は敬語として正しいのか

仕事やバイトを休む時に使用する「お休みさせていただきます」は、言葉として正しい使い方なのでしょうか。

自分が休むという行為に対して「お」という敬語をつけたり、そもそも主体的に休みを取るはずなのに「させていただく」と表現したりするのは正しいのでしょうか。

結論としては「お休みさせていただきます」は、文法的には正しくありません。

それでは、「お休みさせていただきます」の何が正しくないのか、ここでは「お休み」と「させていただく」に分けて検証していきます。

「お休み」が誤り

「お休みさせていただきます」という表現の中の「お休み」は誤りです。

「お休み」の「お」は、「休む」という動詞に対する尊敬語になります。

よって自分が取る休みに対して、「お休み」という言葉を使うのは、自分を尊敬することになってしまい、間違いになりますので注意しましょう。

「させていただく」が誤り

「お休みさせていただきます」の「させていただく」も誤った表現です。

そもそも、「させていただく」とは、相手から許しを得ている場合や、相手からの頼みや指示をされている場合に使われる表現です。

そのため、これから相手に許しを得る場合に使うと、自分の意思を強く押し通してしまうことになり、敬語としてはふさわしくありません。

「お休みさせていただきます」は一見丁寧な敬語に聞こえますが、目上の人や上司に休むことを伝える場合に「させていただく」という表現をしてしまうと、かえって失礼になってしまうので注意しましょう。

「お休みさせていただきます」の正しい言い換え表現

それでは、「お休みさせていただきます」の正しい言い換え表現とはどのようなものがあるのでしょうか。ここで詳しく紹介していきます。

お休みします

「お休みさせていただきます」の正しい言い換え表現の一つは、「お休みします」です。

この「お休みします」にも「お」がついているので混乱しそうですが、この場合の「お休み」は自分に対する尊敬語ではなく、休みを美化する意味で使われています。

しかし、先ほども記述した通り、「お休み」という言葉は自分に対しての尊敬語として捉えられるため、休みに対する美化なのか、自分自身への敬語なのか混乱を招きます。

そのため、あまり多用しないほうが良いでしょう。

休ませていただきます

「お休みさせていただきます」の正しい言い換え表現には、「休ませていただきます」もあります。

「いただく」は謙譲表現なので、「休ませていただきます」は休みをいただくという意味になります。

自分自身に対する尊敬表現も使っていないので、目上の人や上司に対して使っても全く問題ありません。

休みをいただきます

「お休みさせていただきます」の正しい言い換え表現に、「休みをいただきます」というのもあります。

「休みをいただきます」とは、「休みをもらいます」という意味になります。

この「もらう」の尊敬語が「いただく」になるので、目上の人や上司に使っても失礼にならず、全く問題ありません。

お休みいたします

「お休みさせていただきます」の正しい言い換え表現として、「お休みいたします」も良いでしょう。

この「お休みいたします」の「お休み」は、先述したように、休みを美化するものであり、尊敬語ではないので問題ありません。

また、「いたします」は謙譲語になるので、自分自身に使っても全く問題ありません。

お休みさせてください

次のページ:【場面別】「お休みさせていたただきます」の正しい使い方・例文

初回公開日:2017年06月21日

記載されている内容は2017年06月21日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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