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「出す」の敬語表現・出すの使い方と例文・別の敬語表現例

更新日:2024年03月08日

皆さんこんにちは、今回は「出す」の敬語表現・出すの使い方と例文・別の敬語表現例と題して、「出す」という言葉の正しい敬語表現や用法、またさまざまな分野で扱われる「出す」の用例についてご紹介します。いろいろな使い方がありますので、ぜひご参考にしてください。

「お金を出す」という表現はビジネスシーンでもプライベートでも非常に多くの場面で使われる言葉であり、また金銭上の取引をはじめ、金銭上のトラブルを回避するためにも慎重な対応と言葉選びをする必要があります。その際にも相手にその旨を伝える際には、必ず敬語表現を徹底しなければなりません。

・政務費用といたしまして、多額の資金を援助させていただきます。(政務費用を出す)
・ただいま資金援助をさせていただくため、活動費をご用意いたしました。(活動費を出す)
・どうぞ当銀行よりお引き出しください。(銀行からお金を出す)
・お引き出しの際には、必ず備え付けの封筒にお金を封入してください。(銀行からお金を出す)
・預金をさせていただきたいと存じます。(お金を預ける)

年賀状

「年賀状を出す」という言葉も普段から恒例行事の1つとして皆さん使っていますが、この言葉も「上司に年賀状を出す」場合や、恩師や尊敬する人に宛てて出す場合には、それなりの場面に見合った敬語表現をする必要があります。

・年賀状をお出ししておきました。
・年賀状をお送りさせていただきます。
・本年度もどうぞよろしくお願いいたします。
・今年もどうぞよろしくお願いいたします。
・年賀状を送付させていただきました。

年賀状を出すという場合は、主に「年賀状をお送りさせていただきます」という謙譲語による敬語表現が一般的に使われ、「出す」という言葉よりも、自分の立場や姿勢を低める形で「お送りさせていただきます」といった表現がよく使われます。

メール

電子メールやビジネスメールなども場合も、きちんと解釈する場合には「手紙を出す」ということになるため、先述しました「年賀状を出す」や「はがきを出す」といった場合と同じ扱いになります。

・メールを送信させていただきます。
・メールをお送りさせていただきます。
・メッセージをお送りさせていただきます。
・どうぞメッセージ内容をご確認ください。
・ご返信をお待ち申し上げます。

このように、メールの場合は「手紙を出す」という場合と同じになるため、「お送りさせていただきます」といった形容が適当な敬語表現となります。

手紙

先述しましたように、「手紙を出す」という場合は「メールを出す・送る」、「年賀状を出す・送る」という場合と同じになるため、この場合も「お送りさせていただきます」という敬語表現が適当となります。

・ただいまお手紙をお送りさせていただきました。
・今度、お手紙をお送りさせていただきます。
・お手紙をお送りさせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
・お手紙の内容をどうぞご確認ください。

「車を出す」という言葉は基本的に「相手のために車を用意する」という意味合いになるため、敬語表現をする場合には「車を出す」という表現よりも、「車を(相手のために)ご用意させていただく」と形容が自然となります。

・すぐにお車をご用意いたします。
・ただいまお車をご用意いたしましたので、どうぞそちらをご利用ください。
・間に合うように、お車をご用意させていただきます。
・こちらのお車をご用意させていただきました。
・こちらのお車はいかがでしょうか。(主に車を購入する際の店側の対応として)

このように、「車」というのは基本的に「出す」という形容では表現されないため、「用意する」や「持参いたしました」という表現が正しくなります。車庫から車を出す際でも「ご用意いたしました」という表現が適当になります。

香典

「香典(こうでん)」というのは「お葬式などに持参する、亡くなった人の霊前にそなえる香の代わりの金銭」を意味します。この「香典」について「出す」という言葉で敬語表現する場合にも、「出す」よりも「用意する」や「持参する」といった表現が適当になります。

・本日は香典を持参いたしました。
・本日は香典をご用意させていただいております。
・この度は香典を持参してまいりました。
・どうぞお納めください。

「香典を出す・用意する・持参する」という場合には、場面が葬儀に関することもあり、わざわざ「持参しました」や「ご用意いたしました」などと「持ってきた」、「(香典を)出します」などの形容を取らず、「お納めください」などの別の敬語表現によって相手に伝えるのが一般的です。

請求書

「請求書」というのは「特定の物品や機関を購入したり利用した場合に、それにかかる費用を相手に求めるための書類・勘定書」を意味し、主に「何かを購入した場合」や「物品を破損させたり迷惑をかけたりした場合」の賠償金を示す書類としても使われます。

・この破損に関する請求書をお出ししておきます。
・請求書をお送りさせていただきます。(請求書を出す)
・請求書を作成しておきましたので、どうぞご確認ください。
・ご請求金額は以下のとおりです。

請求書などを含む金銭関連の書類の場合は、「出す」という言葉よりも、それにかかった金銭をそのまま相手に提示する場合が多く、「○○円」などと明記された文面を直接相手に示すことがほとんどです。

お茶

よく家庭訪問のときやお客さまが訪ねてきたときなどに、「お茶を出す」ということをしますが、この場合も状況によっては正確な敬語表現が求められることがあります。特に会社にお得意さまが訪ねてきたり、また重役会議などでお茶くみの仕事をしたりする場合には、この「お茶を出す」という言葉も必ず敬語に直されます。

・ただいますぐにお茶をお出ししますので。
・お茶をどうぞ。
・お茶をご用意いたしました。
・お茶でもどうぞ。(主に日常生活においてお客が訪ねてきたとき)
・喉を潤しください。
・(無言でお茶を出す)

お茶を出す場合には、特に何も言わずにそっと出される場合も多くあり、これは「訪問客をもてなす」という日本人特有に見られる「おもてなしの心」がそのまま生きた行動として認められます。そのため、「お茶を出すのは当たり前」として、特にその行動について何も言わない場合も多くあります。

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初回公開日:2018年04月13日

記載されている内容は2018年04月13日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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