「自分の会社」の敬語表現・=使い方と例文・別の敬語表現例
初回公開日:2018年03月15日
更新日:2020年03月08日
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「自分の会社」の敬語表現
ビジネスでは、会話や電話などで「自分の会社」のことを表現する場面があります。では、自分で「自分の会社」を表現する場合、どのように敬語表現にすれば良いのでしょうか。
「自分の会社」のことをへりくだった表現にする敬語についてご紹介します。
弊社
「弊社」という言い方を耳にしたことがある人は多いのではないでしょうか。「自分の会社」のことをへりくだった表現にする場合の敬語表現は一般的に「弊社」になります。顧客や取引先などに対して、「自分の会社」という表現をしたい場合は、「弊社」を使うようにしましょう。
当社
「弊社」と同じように自分の会社のことを表す言葉に「当社」という言葉があります。これは、相手の人に対して自分の会社のことを表現する時に使うのではなく、身内に対してや特定の人に対してではなく「自分の会社」を表現したい時に使うのが一般的です。
実際にはどのような場面で使う言葉なのか例文を使ってご紹介します。
例文
・○○という商品の△△部分の改良を加え、新たに新商品を開発いたしました。これは、○○に関する旧製品と新製品の当社比で調査を行った結果です。
・(社内会議などで)当社としましては、今後は特に○○に力を入れた営業展開を行います。
このように自社の製品の性能を比較する場面や、社内会議などで「自分の会社」を表現する場合に当社を使います。「当社」は基本的には、外部の人に対して自分の会社を表現する時に使う言葉ではありませんので注意しましょう。
「自分の会社」の敬語での使い方
「自分の会社」を敬語表現にしなければならない場面は、社外の人に向けて「自分の会社」のことを表現するときです。この場合、自分をへりくだった表現に変える必要がありますので、「謙譲語」に変えて使います。
次の項目で敬語の種類と使い分けについて、詳しくご紹介します。
敬語の種類
敬語には「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の3つの種類があります。使う相手や使う相手との関係性で同じ言葉をそれぞれにあった敬語に変換する必要があります。
使い方
「尊敬語」は、相手の言動や行動を自分が表現する場合に「尊敬語」に変換します。「謙譲語」は、自分の言動や行動に対して自分が表現する場合に、自分をへりくだった表現にするときに使います。「丁寧語」は、「です」「ます」といった言い方や言葉の頭に「お」や「ご」をつけ、丁寧な表現になるように使う言葉です。
自分の会社は、自分の言動や行動ではありません。自分自身をへりくだった表現する言葉に、「小生」や「小職」などがあります。
しかし、これと同じように社外の人に対しては個人であってもその会社の代表という意味合いがあるため、「自分の会社」のへりくだった表現として謙譲語の「弊社」という使い方をします。(※小生や小職は使い方は、年上の人に対して使ってしまうと失礼になりますので、注意しましょう)
メールでの使い方
相手の会社を敬語表現にした言葉には、「貴社」「御社」があります。相手の会社を敬語表現にする場合、「貴社」と「御社」には明確な使い分けがあります。この部分に関しては、あとの項目で詳しくご紹介しますが、「自分の会社」を敬語表現する場合は、社外の人に対して使う場合の敬語は「弊社」です。
メールなどで、社外の人に対して「自分の会社」という言葉を使う場面では「弊社」を使うようにしましょう。
社内での使い方
社内で「自分の会社」という言葉を使う場合は、お互いが身内なので、「自分の会社」は、他の人にとっても同じ会社が「自分の会社」ということになります。
会話の中で「自分の会社」のことを表現する場合と、社内会議などで使う場合、また会話する相手との関係性で言葉を変えることがありますが、社内で使う場合は以下のような言葉が使われています。
例
「当社」「わが社」「うち」
同じ社内なので、基本的にはどれを使ってもかまいませんが、自分よりもかなり上の上司に対して使う場合は「当社」や「わが社」といった言葉を使うと良いでしょう。