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【年代別】書道の段位の一覧・履歴書にかける段位|特待生/師範

更新日:2024年04月19日

みなさんは、書道に段位があることを知っていますか。ではその、書道の段位がどのように決まったり、どのような流れで昇級・段をしていくのかを知っている方は少ないでしょう。そんな書道の段位に関係することを紹介しているので、ぜひ読んでみてください。

書道の段位の中には、初段~5段などの数字を使った段位がたくさんあります。その中で「特待生」や「師範」といった数字以外の段もあります。この2つの段位がどんな段位なのか詳しくご紹介しましょう。

特待生とは?

書道の中での、「特待生」という段位の位置づけは、書道をしている人の年齢に応じた「部」での最高段位をとり、これ以上与える段位がない状態のときに「特待生」と呼び名が与えられています。

この「特待生」になると、資格の欄に記入することで、受験や就職などのときにアピール要因にできそうですが、あまりアピールになるとは言えません。その理由としては、まず書道の段位は公的な資格ではないため、資格欄に記載はできません。

また日本には全国に無数の書道関係団体があり、その段位は統一されていません。ということは、その団体ごとで書道の技量にバラつきがあります。そのため、書道の段位は入会している書道協会内部での「認定制度」になります。

そのような理由から、受験や就職などで資格欄に記載してのアピールにはあまり使えません。それよりも、書道をとおしての経験などをアピールする方が好印象を持たれる可能性があります。

師範とは?

書道はどんな流派に属していても、その大体の最高段位は「師範」になります。大体の流派では、この最高段位である師範を取得することで、「師範免許」が発行され教室を開き他の人に書道を教えることができます。

書道教室を開くためには、この師範免許は絶対に必要な必須の資格ではありませんので、書道の腕に自信があれば「経験・年齢」を問うことなく教室を開くことは可能です。

ただし、「師範免許」を取得することが、習うにあたり信用に繋がります。そのため、師範免許を持っていないと生徒が集まらない可能性があります。

そのため、師範免許はその先生の流派での「実力」を客観的に判断する材料になると言えます。将来、書道教室をもちたいと考えているなら、「師範免許」は持っていて当たり前の資格と言えます。

書道の段位の基準はある?

書道の段位の基準は、とても曖昧です。そんな書道の段位は、流派によって違い「段位」が存在しない団体もあります。

またある流派では、初心者が2年で「師範資格」の取得ができたり、2年間「師範取得講座」を受講することで、級段位の取得を免除している団体もあります。そうなると、この流派では師範を取得するのに「段位」が必要ないということになります。

では、書道の最高段位だと言われている「師範」はどの流派も基準は同じなのでしょうか。実はその「師範」も一概には言えず、一定の段位以上になったら「師範認定試験」を受験できる資格が得られる流派があるなど、基準は曖昧なものが多くあり「師範」は、段位などとは別に認定されている場合もあります。

また逆に、一定の段に達した後に「師範の認定試験」に合格しないと、それ以上の段位に昇段できないため、その流派では師範を取らないと最上位を習得できない流れになっています。

履歴書に書ける書道の段位

幼い頃から書道に触れ、段位を習得している方も多くいますが、この「級・段位」を履歴書などの書類にある「免許・資格欄」に記載することはできるのでしょうか。答えは「できません」

では、なぜ書道の段位などを書くことができないのでしょうか。まず書道の段位は、書道流派などの内部的な資格になり、数多くある書道の協会のレベルが統一されていないことが理由になり、同じ資格でも力量に差があるのが事実だからです。そのため、履歴書に書道のことを書くのなら「特技欄」に書くことをおすすめします。

そんな、履歴書などの免許・資格欄に書けない書道関係の資格の中にも、文部科学省認定の「硬筆・毛筆書写検定」だけは、公的な資格になるため免許・資格欄に記載することができます。そのときは、「平成○年度 第○回文部科学省後援硬筆・毛筆書写技能検定 ○級合格(取得)」と記載しましょう。

年代別での書道の段位

年代で書道で取れる段位に違いがあるのでしょうか。今回は「小学生」「中学生」「高校生以上」の2つの年代を詳しくご紹介しましょう。また書道は流派により、級段位などが違ってきます。今回は、日本国内でも大きい協会である「日本教育書道連盟」を例に挙げて紹介していきます。

小学生

「日本教育書道連盟」では、小学生部は「10級・9級・8級・7級・6級・5級・4級・3級・2級・1級・初段・2段」までの級位が割り当てられています。そんな、小学生の部では「習字」を習います。

習字とは、「文字の書き方」になります。書を学ぶというよりも、その前の「文字」の書き方などを学ぶのが小学部などになります。

学び方としては、小学1年生はひらがな2文字、4年生は漢字2文字とひらがな1文字などという感じで、文字のバランスなどの取り方を学んだりしています。

そのため、「教育部」と「一般部」とは学ぶ課題の内容が違ってくるため、学童部で五段を習得してから一度辞め、その後大人になり再スタートするときに、大人の部の五段からは始めることはできません。

中学生

中学生も小学生と同じように、「教育部」になり学ぶのは習字になります。そんな中学生が取得できる段位は、小学部とは異なり「8級・7級・6級・5級・4級・3級・2級・初段・二段・三段・四段・五段」になります。ただし中学生は小学生と違い、5段(準5段含む)に合格すると、一般部の初段の試験を受けられる受験資格を取得できます。

ここで、小・中学生の部門である「教育部」の書道の昇級試験の取組み方を紹介します。

・受験資格:受験日時点で小・中学生であること。

・試験科目:学年ごとに決められている課題を臨書する技能試験になります。その場合、小学生は楷書半紙1枚、中学生は行書半紙1枚の試験になります。

・段級制度:小学1年生の第9級「50点」を基準として、各学年で50点の級位に合格すれば標準点になり、60点以上であれば、一般より「優」になり、逆に40点以下ならば一般より「劣(修練不足)」になります。

一般の部

高校生は、「一般の部」になります。そんな成人部のは10級から始められ、流れとしては、「10級~1級→初段~十段→準師範→師範格→師範」になります。一般部の試験方法を紹介します。

・受験資格:一般社会人・高校などの在学者になります。新規受験のときのみ、五段を上限に飛び級受験ができます。継続受験の場合は、受験段級の前の級(段)の合格が必要です。

・受験方法:団体受験と個人受験の2種類があり、団体受験は連盟の承認を受けた教室などで受験する方法で、申請~合格証書交付までを教室を経由して手続きします。個人受験は、場合自宅にて全課題を清書し、郵送か直接持参で提出します。全てを個人で手続きします。

・試験時間:団体受験のみ、試験時間が定められることもあります。

・試験科目:漢字科・仮名科の2種類があり、受験段級位により「課題臨書・条幅創作作品・般若心経写経」の3つの技能試験で構成されています。

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初回公開日:2018年03月17日

記載されている内容は2018年03月17日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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