社長の仕事内容(上場企業/中小企業)|資金繰りの考え方
初回公開日:2017年08月17日
更新日:2020年10月02日
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社長の仕事内容
社長というのは、書いて字のごとく会社の長のことを指します。しかし、社長と一口に言っても、その仕事ぶりを現場でみたことのある人は、それほどいないというのが現実です。具体的に、社長の仕事とはどんなことをしていて、普段なにをしているのかを紐解いていきます。
主な社長の仕事内容
社長は、よく「経営者」と言い換えられています。「経営者」とは、書いて字のごとく、なにかを経営する人のことを指します。なにを経営するのかといえば、社長の場合はもちろん会社を経営することにあります。ここでいう経営というのは、資金繰りを行うだけではありません。
会社をどの方向に事業を展開させていくのか、どういった方法で利益をあげるのかなどの戦略を組み、会社全体の方向性を定めるのも経営となります。会社の方針などを決めて会社を成長させるのが経営であり、社長の仕事の一つです。そのほか、会社の顔としてに立ち、会社の顔として表に立つのも社長の仕事です。社長の発言の一つ一つが、社会へ影響を与えます。企業のイメージに直結しているからこそ、重要な役割なのです。
上場企業の社長の仕事
上場企業の場合は、多方面から視線が集まります。特に、株主のみなさまからはとても熱い目線が向けられ、その発言一つで、日本の経済を変えられるほどの力を持つ大手企業の「社長」もいます。もちろん、抱えるものが大きい分、社長の仕事もスケールが大幅に変わってきます。
経営一つするにも、少し方針を見誤れば、倒産や破産などの最悪な事態を起こしてしまう可能性もあります。さらに、注目されることが多いため、公に露出することも多くなることがあり、発言一つ間違えれば世間からの反感を買って暴落することもありえます。駆け出しの会社とは違い、舵が大きいので、操作を間違わないようにするのが、大手企業の社長の仕事といえます。
中小企業の社長の仕事
中小企業の社長の仕事は、大きな組織や企業よりもやることは膨れ上がります。会社の顔として働き、会社を成長させたり、方針を決めたりする経営はもちろですが、人材の確保やクライアントの確保などの営業活動も社長自ら行う必要があります。もちろん、人事部を設けることができれば、人材確保は幾分か楽になるでしょう。
また、営業マンを雇うことができれば、クライアントの確保は難しくないでしょう。しかし、求人ひとつ打ち出すのにもお金がかかりますし、社長自ら営業するのにも経費がかかります。中小企業で大きく成長していない企業であれば、ある程度まで成長しないと社長自らが、ほとんどの仕事をこなさなければいけません。ほとんどが社長の仕事と言っても過言ではありません。
社長は仕事はなにもかも工夫が大事
「他の企業が行なっていることを自分もやる」ということは誰でもできます。また、二番煎じでは、他を抑えて商売をしている企業に勝つことはできません。たとえ、同じようなことを行なっていても、ライバルに勝てる特別な工夫が必要になります。それは、上場企業であっても中小企業であっても変わらず、ライバルに勝つためには経営一つにしても工夫が必要です。
これは社長の仕事として、経営者である社長が方針を定めてライバルに勝てるようにしなければ、いつまでも成長できずに年月だけが過ぎていくことにもなりかねません。なにごとにも工夫が必要です。
資金繰りの考え方
会社一つ運営するだけでもお金は必要不可欠です。経費がなければ会社を運営することもできませんし、従業員を食べさせてあげることもできません。社長というのは、会社を経営する経営者です。上記にもあるように、経営とは会社の方針を決めるだけでなく資金繰りもその一つになります。会社のルールによって多少変わりますが、経営者にとって資金繰りは重要なものです。
社長の仕事においては必ず欠かせない仕事内容になっています。中小企業や上場企業に関わらず、企業は生き残りをかけて工夫して事業を展開しています。しかし、資金繰りに失敗して倒産してしまう会社も多いというのが現実です。逆をいうと、今成功している企業は資金繰りが上手ということになります。
自社の資金繰りについて理解する必要がある
社長というのは会社を経営する経営者であることから、自社の資金繰りについて自分自身で十分に理解しておかなければなりません。財務部や経理部などの金銭を扱う部署に資金繰りや資金管理を丸投げしていると、その会社がどれだけお金を使って、今どれだけお金があるかわからない状況に陥ってしまう可能性があります。
自社のお金がどれだけあるか把握していない状況で、新たに事業を展開しようとすると、お金が足りないという事態に陥り、倒産します。今自分の財布の中にどれだけのお金があるのかしっかりと把握し、社長自ら管理をして事業展開させていくのも社長の仕事です。
収入が支出を上回るようにする
出て行くお金より、入ってくるお金が小さいと利益が得られません。この利益が得られない状態が赤字と呼ばれます。赤字が続くともちろん資金が足りなくなりますので、倒産に追い込まれます。多くの社長が抱える悩みや不安として、出るお金が入ってくるお金より多いということです。
もちろん、資金繰りには様々な方法がありますので、一概にそれだけで倒産することはありませんが、その状態が続くと赤字経営となりゆくゆくは倒産してしまう可能性があります。社長の仕事として、収入より支出が大きくなれば、この状況を打破する方針を決めて資金繰りをしなければなりません。
収入を得た後に支出をする
一般的に、お金が入れば支払いをするというのが企業の資金や経費の動きです。しかし、資金繰りにはこの順番がとても重要になります。お金が入る方が先か出る方が先かというのはとても重大な問題で、収入が先であればそこから経費を賄えるのですが、出費が先であれば収入が得られるまで赤字になり、資金がなくなる恐れがあります。
確実にお金が入ってくるという確証があり、その間十分な資金を確保できるというのであれば、収入が後になっても大丈夫ですが、そうでもなければ収入のあとに支出が来るようにサイクルを整える必要があります。
社長になるにはどうしたら良い?
社長の仕事を説明してきましたが、そもそも社長になるためにはどうしたらいいのかがわからないという方も多くいます。社長の仕事はかなりきついが、それでも夢を掴みたいという人や、社長の仕事に興味があり覚悟を決めてやってみたいという人へご説明します。
起業する
お金さえあれば社長になることというのはとても簡単です。法人登記をし、企業してしまえば創業者である人は社長という肩書きを得られます。しかし、その会社をどうやって動かすのか、社長の仕事の内容次第で、起業した会社が成長するかどうかが決まります。
社長の仕事である経営を少しでも間違った方向に舵を切ってしまうと、嵐の中に入ってしまい挙げ句の果てには倒産ということになりかねません。ただ、倒産するだけであれば問題ありませんが、借金が残ってしまうと今後の人生を棒に振ってしまうことになり兼ねますので、社長の仕事についてよく理解した上で企業することをします。
社長の仕事についてよく理解する
起業すれば社長になれることはできます。とても簡単に社長になれますが、社長になり続けることは難しいです。社長の仕事を良く理解して、それを実行することが重要になります。少しでも間違った方向へ進んでしまうと、経営をすることが難しくなり、倒産に追い込まれることになりますので、社長になる前に社長の仕事を詳しく理解することが重要です。