Search

検索したいワードを入力してください

【業界研究】銀行業界の現状・動向・課題について

平成19年に入るまで、銀行業界は、バブル崩壊に伴う不良債権の処理や大型金融グループの間で行われた再編・合併に追われていました。しかし、平成19年以降は安定期に突入して、着実に事業を拡大する企業が増えていきました。

平均年収は1174万円。三井住友グループの一員であるこの企業は、磐石な経営基盤を確立していることで知られています。また、多くの従業員が働いており、平均年収だけではなく平均勤続年数も長いことで知られています。

銀行業界の中で腰をすべて働きたいと思っている学生の方は、ぜひ業界研究のテーマとして採用してみてください。きっと、銀行業界の知られざる一面をたくさん見ることができるでしょう。

平均年収は1046万円。業界最大手のメガバンクは、従業員に利益を可能な限り還元する企業でもあります。待遇・福利厚生の面でも独自の制度を多数確立しており、多くの従業員が長く働けるような職場環境をつくっています。

銀行業界の中でも働く人に優しい会社として知られているのが、三菱UFJフィナンシャル・グループです。銀行業界を構成する多くの会社の待遇・福利厚生を調べる面で、三菱UFJフィナンシャル・グループを業界研究の対象にするといいでしょう。

業界の動向

日本の経済は、海外経済の減速や失速を要因として、2012年の夏場以降に不安視されていたところがありましたが、近年の円安・株高などにより、少しずつ心理面における不安な点は解消されてきています。

その一方で、ヨーロッパにおける債務問題のこれからの展開や、アメリカの経済の回復力、日中関係の友好化など、これからも日本の経済に大きな影響を及ぼす問題はまだまだたくさん残っています。それだけに、銀行業界全体としても、現状にあぐらをかくことなく、さらなる業界の経営基盤の強化を推進していく必要があるでしょう。

このような背景を踏まえて、日本の銀行は、財務体質の強化や合併・統合などを通じた組織再編などに力を入れています。また銀行業界内だけではなく、法人や個人など取引先に対してもきめ細やかなサービスを確立して提供するなど、様々な動きを見せています。

銀行業界内でどのようなポジションを構築するか。また、取引先にむけてどのようなアピールをして、更に売上を伸ばすか。銀行業界に属する各社の動向は、世の中からも大きな注目を集めています。

動向1:市場動向

預金と貸し出しの面で見ると、預金においては、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行が強く、その数字として約4.2パーセントというものがあります。また貸し出しにおいては地方銀行が都市銀行よりも伸び率がいて、地方銀行に注目する法人や個人も着実にふえています。

そんな中、預金と貸し出しともに好調な信託銀行になります。三菱UFJ信託銀行、みずほ信託銀行、つい住友信託銀行、野村信託銀行の良さは預金が約8.6パーセントで、貸し出しが約6.3パーセント増加しています。これらの事実から見られるのは、預金が信託銀行にシフトしつつあるということです。

消費者の考えやニーズは常に変化を続けており、リアルタイムでそれらを抽出できることがさらなる成長のカギになると思われます。

動向2:業界の課題

バブルが崩壊してから、銀行の金利は著しく低くなりました。それにより「銀行にお金を預けても、あまり意味がないのでは」と考えるユーザーが年々増えており、これからはユーザーが銀行にお金を預けない時代がもしかしたら降るかもしれません。

銀行業界全体としては、さらなる成長を考えた場合に、金利のアップなどを通じてユーザーにとって魅力ある銀行づくりを推進する必要があります。

また、不景気の影響もあって、ユーザーにとっては日本の銀行業界全体が貸し渋りの状態にあるのでは、という考えも強くなってきています。事実、リスクを軽減して安全な経営を求めて、貸し渋りを実施することも少なくありません。これは銀行業界そのものも構造に相反するものになります。

なぜなら、銀行業界は、貸付によって発生する利息が利益になるので、貸し渋りをすると銀行業界全体の業績が落ち込むことになるのです。大切なのは、貸し渋りをすることなく、安定した経営ができるようになることです。そのために、銀行業界を形成する格差は、経営体制そのものを進化させる必要があります。

動向3:業界の今後の将来性

一時期、アメリカのリーマンショックの影響を受けて、業績が著しく落ち込んだ銀行業界ですが、ここ数年は回復傾向を見せています。それだけではなく着実に業績が伸びている会社も多くなってきました。

次のページ:業界研究本

Latests