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准教授と教授・助教授・助手との違い・平均年収・仕事内容

更新日:2023年12月01日

准教授の仕事は、研究しているだけお給料をもらっているのでしょうか。いいえ、もちろん研究も准教授の仕事内容に含まれていますが、准教授の仕事はそれだけではありません。そんな准教授の仕事内容や年収など詳しく紹介しているので、ぜひ読んでみてください。

准教授とは

准教授とは、日本の高等教育機関で教授の次に職階が高い教員のことになります。そんな准教授ができる前は、教授の補助要素が強い「助教授」という職階がありました。

この助教授の仕事内容は、学校教育法で「教授の仕事の補佐」をすることだと仕事内容が決められていました。そのため、助教授の仕事内容は研究ではなく「教授の補佐」をすることが主な仕事でした。ですが、2007年に学校教育法の改正があり、それ機に助教授だけで研究ができる准教授へと変化しました。そのため、多くの助教授は准教授へと職階を変えています。

また、それまで理系の助教授は、教授の補佐をしながら教授が取り組んでいる研究テーマに近いテーマを選んで研究していました。そのため、教授が退官後は研究室のテーマを引き継ぐことが当たり前でしたが、法の改正後は、自分でテーマを選んで独立した研究をすることができるようになりました。

准教授の現状

准教授の現状を紹介します。日本では、大学の教員は高校の教員のように教職免許の制度はなく、法的な資格は必要ありません。

そんな「教授・准教授」になるためには、国が定めている条件をクリアする必要があります。その条件は「博士の学位をもち、研究上で業績を有している者」などの6つありますが、そのうち1つに該当すればなることができます。そのため博士号を取得することは、義務づけられてはいません。

また大学設置基準が、1985年に改正されたときにできた条件で「専攻分野で、特に優れている知識や経験があると認められる者」とできため社会人でも「大学教員」になれるようになりました。1991年には、大学が教育課程を自由に編成できるようになったため、文化人やタレントなどが大学教員に採用されるようになりました。

ですが、准教授のポストには空きが少ないため、准教授になりたくても、簡単にはなれないのが現状になります。

准教授の平均年齢は何歳?

准教授の現状で、准教授は空きが少ないため准教授になりにくいと紹介しました。そんな准教授は、何歳ぐらいの方が多いのでしょうか。准教授になる方の多くは、「30代~40代」でなる方が多く、准教授の平均年齢は47.6歳になっています。

准教授の平均年齢は、47.6歳になります。そんな准教授に、最年少でなるのは何歳でなれるのでしょうか。准教授になれる最年少の年齢を詳しく紹介します。

最年少は何歳ぐらい?

同じ「准教授」でも、専攻している分野によって准教授になれるスピードが違います。同じ准教授でも、文系の方が理系よりも昇格するスピードが速くなります。ではなぜ、文系の方が早く准教授になれるのでしょうか。詳しく紹介します。

文系の方が早く准教授になれる理由は文系は理系とは違い、実験などをする必要がないため講義を担当できない「助手」のポストが必要ありません。そのため、昇進しやすくなっています。また准教授の条件で、「博士号」の取得が義務づけられていないため、時間をかけて博士号を取得する必要がないためです。

そのため文系の准教授は、博士号を取得せずに教員になっている人が多いのが特徴になります。また東大や京大では、地方大学に比べて博士号の取得が困難になるために、東大出身の優秀な人が、地方大学で20代のうちに准教授になることもあります。そのため、最年少だと20代後半くらいでなることができます。

准教授はどんな仕事をしている?

准教授の仕事は、どんなものがあるのでしょうか。詳しく紹介します。

一般的に、大学の教員である「教授・准教授・講師」の仕事内容に、大きな違いはありません。そんな大学教員の主な仕事内容は、「学生に教えること」「研究すること」です。この仕事内容以外に、大学での校務の仕事がプラスされます。この校務の重要性は、職階により大きく違いがあります。

そんな准教授の仕事の中で比重を、大きく締めているのが学生の教育になります。特に近年では少子化が進んでおり、大学入学する学生の数が減っています。そのため、学生への教育の質を上げたり、学科に特色をつくるなどの努力をしています。

准教授としては、本来であれば研究と学生への教育を半分ずつ取り組むのが理想的な配分になります。ですが、実際にはたくさんの校務などの仕事があるため、「教育・研究・校務」の3つの仕事内容を中心に仕事をしています。

准教授に必要な資格はある?

准教授になるためには、必要な資格があるのでしょうか。准教授になるためには、博士号などの資格をもっている必要ありませんが、准教授になるための条件があります。そんな、准教授になるための条件を定めているのが、学校教育法になります。その学校教育法をクリアしたら、大学設置基準の条件件を満たさないといけません。

その大学設置基準の中では、准教授になるためには「条件としてだされた項目のどれかに該当し、大学での教育を担当するにふさわしい能力があると認められた人」と決められています。そんな大学設置基準の第15条で、定められている条件を詳しく紹介します。

准教授になるための条件

准教授になるためには条件があるのでしょうか。もちろん、准教授になるためには必要な条件があります。そんな准教授になるための条件を詳しく紹介します。

1.まず、教授になる条件のうちのどれか1つに該当していること

2.大学で、助教などの大学職員としての経歴が必要になります。また、外国で同じ様な大学職員としての経歴があれば、この条件に該当します。

3.「修士の学位」「学位規則第5条の2で規定している専門職学位」「外国で授与されている学位で、前の2つと同等の学位」をもっていること

4.「研究所・試験所・調査所」などの職場に在職しており、研究などで業績をあげていること

5.専攻分野で、優れている知識や経験などがあり、それの知識や経験が認められる方

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初回公開日:2018年04月17日

記載されている内容は2018年04月17日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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