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女子が警察官になるには?試験資格と倍率・目指すためのポイントも

更新日:2023年12月26日

女性警察官になりたいけれど採用試験に不安のある方も多いのではないでしょうか。本記事では女性警察官の増加や警察官採用試験の条件から、警察官採用試験を受ける上でのポイントを紹介しています。警察官採用試験に興味のある方はぜひこの記事をチェックしてください。

先述のとおり、警察官には警察庁で働く国家公務員と都道府県で働く地方公務員がいます。

そのため、国家公務員として警察庁で働く警察官になるには国家公務員試験、地方公務員として都道府県で働く警察官になるには各都道府県の警察官採用試験に合格する必要があります。

ここでは、国家公務員試験と警察官採用試験という警察官になるための2つの方法をご紹介します。違いをしっかり確認しましょう。

国家公務員として警察官になる方法

国家公務員として警察官になるには、国家公務員試験に合格した後、警察庁の採用試験にも合格しなければなりません。

国家公務員試験は、国家総合職試験と国家一般職試験があり、どちらかに合格する必要があります。いずれも基礎能力試験、専門試験、面接が行われます。

しかし、これで終わりではありません。国家公務員試験の合格後、警察庁の採用試験を受験し、合格後、警察庁に入庁し国家公務員の警察官になることができます。しかし、警察庁は省庁の中でも人気のため、狭き門であると言われています。

出典・参照: 警察庁への歩き方|警察庁

地方公務員として警察官になる方法

地方公務員として警察官になるには、各都道府県の警察官採用試験を受験しましょう。

一般的な試験区分は、大卒程度のⅠ類、短大卒程度のⅡ類、高卒程度のⅢ類に分かれています。いずれの区分においても、一次試験と二次試験が行われます。

二次試験に合格すると「警察官採用候補者名簿」に名前が載ります。しかし、この段階ではあくまで候補であり、まだ警察官にはなれません。

試験に合格した後は、全寮制の警察学校に入学します。在籍期間は、Ⅰ類採用者で6カ月、Ⅱ・Ⅲ類採用者で10カ月です。警察官に必要な知識や体力を身につけ、卒業後、ようやく交番勤務から警察官の道が始まるのです。

出典・参照: 警察学校についてのFAQ|警察庁

女子が警察官になるための試験の種類と倍率

警察官になるための試験は、男子も女子も同一のものです。なお、警察官には国家公務員と地方公務員がありますが、警察官の多数は地方公務員のため、地方公務員に特化した説明をしていきます。

地方公務員の警察官採用試験には、Ⅰ類、Ⅱ類、Ⅲ類の3種類があり、主に学歴によって区分されています。また、年度によってはⅡ類は募集されません。

なお、東京都の警察官採用試験の倍率は、過去3年間を振り返っても4.0倍以上あります。採用目標人数は男子と女子でそれぞれ設けられており、男子の採用目標人数のほうが多いため、女子の倍率が高めになる傾向にあります。

出典・参照: 採用案内(警察官) | 採用情報|警視庁

Ⅰ類の試験資格と倍率

警察官採用試験は都道府県ごとに行われますが、今回は警視庁を例に説明します。

Ⅰ類は大学卒業程度の学歴が求められます。具体的な受験資格は下記のいずれかに該当する必要があります。
・昭和62年4月2日以降に生まれており、大卒または令和5年3月までに卒業見込みの人
・昭和62年4月2日から平成13年4月1日までに生まれており、大卒程度の学力を有する人

なお過去3年間の倍率は、令和元年度の男子の倍率が4.9倍に対し、女子の倍率は9.0倍、令和2年度は、男子の倍率が4.6倍に対し、女子の倍率は5.5倍、令和3年度は男子の倍率が5.7倍に対し、女子は6.2倍でした。

出典・参照: 採用案内(警察官) | 採用情報|警視庁

Ⅲ類の試験資格と倍率

Ⅲ類は高校卒業程度の学歴が求められています。具体的な受験資格は下記のいずれかに該当する必要があります。
・昭和62年4月2日以降に生まれており、高卒または令和5年3月までに卒業見込みの人
・昭和62年4月2日から平成17年4月1日までに生まれており、高卒程度の学力を有する人

なお過去3年間の倍率は、令和元年度の男子の倍率が12.3倍に対し、女子の倍率は15.6倍、令和2年度は、男子の倍率が7.2倍に対し、女子の倍率は6.5倍、令和3年度は男子の倍率が8.5倍に対し、女子は6.5倍でした。

出典・参照: 採用案内(警察官) | 採用情報|警視庁

女子が警察官になるための身体要件

男子も女子も警察官採用試験を受けることに変わりはありませんが、身体要件は男子と女子で異なります。

女子の身体要件は下記のとおりです。
・身長は、おおむね154cm以上
・体重は、おおむね45kg以上
・視力は、裸眼で両眼とも0.6以上、または矯正で両眼とも1.0以上
・色覚、聴力、疾患、その他身体の運動機能については、警察官としての職務に支障がない

なお、身長や体重の数字は「おおむね」のため、下回っていた場合でも、面接や体力検査の結果などによって合格になる可能性もあります。

出典・参照: 採用案内(警察官) | 採用情報|警視庁

警察官になるための試験内容とは?

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初回公開日:2022年12月05日

記載されている内容は2022年12月05日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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