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卒論の書き方と構成・項目別サンプル・卒論計画書の書き方

更新日:2024年01月24日

卒論は大学生にとってかなり重要な課題です。今回は卒論の正しい書き方についてジャンルや項目毎に説明します。卒論の書き方は、どの学部でもある程度決まっているので、書き方と体裁さえマスタしてしまえば非常に楽になること間違いなしです!

大学生必見!卒論の書き方と構成について

大学を卒業するためには、卒論の執筆が不可欠です。卒業論文と聞くと「時間がかかりそう」、「難しそう」という印象を持つ方が多いですが、正しい書き方で卒論を記載できれば、それほど難しいというわけではありません。そこで今回は、正しい卒論の書き方や体裁、構成について説明します。

文系の卒論の書き方と構成について

文系の卒論の書き方としては、主に自身の選択したテーマに対する情報収集を行い、問題提起となる事象を抽出し、そこに対して自身の考察を行うという構成になります。ここでは、文系の卒論の書き方について、各構成部分の留意点について説明します。

卒論の書き方の概要について(文系)

文系の卒論で重要となる部分は、まず第一にテーマの選定です。面白いテーマを選択できれば、後の情報収集の負担が少なくなります。こちらについては、所属するゼミの教授の意向が重要となります。したがって、早い段階(学部3年生)でしっかりと、指導教授とディスカッションを行い、慎重にテーマを決定する必要があります。

テーマが決定した後には、テーマに関する情報収集が必要となります。情報収集の方法には大きく、インターネット記事、書籍、原著論文などが挙げられます。これらの情報を用いて、これまで行われてきた自身の選択したテーマに関する先行研究の情報を整理する必要があります。

先行研究の情報が集約できた後には、自身の考えを考察として書きあげる作業があります。自身の考えを述べることは重要ですが、このセクションでもっとも重要なのは考察の妥当性です。私見だけを述べるだけでは、卒論全体が一人よがりになりがちです。関連する先行研究で述べられている知見を参照しながら、妥当性を十分に担保した上で記載してゆくのが良いでしょう。

最後には、卒論の概要を記載するセクションを用意しましょう。この部分は、各章ごとの要約を簡潔に記載できれば問題ないでしょう。文系の卒論作成では特に、書籍の読み込みや情報収集が重要になります。この作業は、不慣れな大学生が実践するには、膨大な時間がかかることが想定されます。したがって、十分な時間的な余裕をもって卒論の準備を行うことが必要となるでしょう。

文系の卒論の構成(例)

卒論の構成は、各大学や研究室によって書き方が異なるため、基本的には要綱に準じて体裁を整えることが前提となります。その中で、一般的な卒論の構成について例を挙げます。

①.表紙
②.目次
③.序論(はじめに、背景、問題提起など)
④. 本論(卒業論文に関わる先行研究の紹介、仮説の立案、仮説の検証、考察など)
⑤.結論(研究の概要を説明し結論づける)
⑥.引用・参考文献(体裁の確認が必須)

理系の卒論の書き方と構成について

理系の卒論と文系の卒論の書き方で大きく異なる点として、理系では、仮説検証の手法として実験を行うことが多いことが挙げられます。したがって、文系の一般的な卒論の構成とは目次の項目から異なります。この項目では、理系の卒論の書き方の特徴について説明します。

卒論の書き方の概要について(理系)

理系の卒論でも、文系の卒論と同じくテーマの選定が重要となります。大抵の理系の研究室では研究として進めているテーマについて日々実験や調査が行われています。まずは所属する研究室で進めているテーマについて深く理解することが必要となります。

研究テーマに関しては、文系と同じく指導教授との相談の上で決定されることが一般的なため、執筆前の入念なディスカッションが求められます。その上で、研究室として取り組んでいるテーマの一部を卒論として担う形式になるでしょう。

テーマ決定後には、テーマに関係する先行研究の収集と問題提起のための課題抽出を行う必要があります。理系の文献収集は主として原著論文の収集が一般的です。

原著論文の収集に関しては日本語のみでは不十分であることが多く、英語論文を収集する場合があるため、この段階は多くの時間を要するといえ、事前の入念な準備が求められるでしょう。卒論の書き方としては、この背景部分の良し悪しにより、研究テーマの第一印象が変わるため、論理的に成り立つ文章を作成するように心掛けましょう。

多くの理系の卒論では、実験や調査を行うことが一般的です。文献収集が完了し、研究課題が明確になった後には、課題や仮説を検証するための実験デザインを作成することになります。実験デザインの作成については、指導教授や大学院生に助力を求め、議論や予備実験を繰り返しながら作成すると良いでしょう。

実験デザイン完成の後は本実験を行い、得られた結果を記載する必要があります。こちらについては、研究室や学校の体裁に合わせてありのままのデータを記載するだけになります。

結果を記載したのちには、結果に対する考察を記載する必要があります。考察は文献と同じく、私見を述べるだけでは成立しません。過去の研究結果と自身の卒論の結果を照らし合わせて、得られた結果に対して考察を述べなければなりません。こちらについても、妥当な論理の流れになる書き方で記載する必要があるでしょう。

項目別にみた卒論の書き方について(文例を確認しながら)

文系理系を問わず、項目立てて卒論を構成することは非常に重要です。項目ごとによって書き方が若干異なる場合があるため注意が必要です。ここでは書き方の文例を簡単に紹介しながら卒論の書き方を説明します。

表紙について

まず、卒業論文としての一ページ目は表紙になることが一般的です。多くの卒論における表紙の書き方として、卒論タイトルと学籍番号、氏名を中央揃えで記載するのが一般的です。しかしながら、表紙の体裁については、大学毎に指定されている場合が多いため、要綱を事前に確認して作成しましょう。

目次について

目次の書き方としては、卒論の各章、各節、および見出しそれぞれをすべて記載する必要があるでしょう。目次は、卒論全体が完成したのちに一気に作成してしまうと楽です。この項目で特に注意したい点として、項目とページ数の一致が取れているか、体裁として揃えられているかが挙げられます。

前者に関しては、一度本文を印刷して目次とあっているかを紙ベースで確認するとミスが少ないです。また後者については、特にMicrosoft Wordシリーズを使用しているとどうしても自分の意図した体裁にならない場合が多々あります。目次の項目の文末を揃えるという点に関しては、Tabキーを使用すると綺麗に作成できる場合が多いです。

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初回公開日:2017年10月28日

記載されている内容は2017年10月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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