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イニシャルの書き方・イニシャルにはピリオドは必要?英語で名前を書くときのイニシャル

更新日:2024年04月11日

イニシャルの書き方について理解が深まりましたか?このようにイニシャルの書き方は日本と欧米において若干異なりますが、共通するのは、フルネームである姓名による署名の短縮形であること。どちらの書き方が間違いということはありませんので、自信を持って使用して下さい。

社内での回覧板へのサインなどカジュアルなものから、海外旅行の際にホテルにチェックインする際のフォームなど、英語表記のイニシャルを使う機会が日本でも増えています。また世界で活躍するビジネスマンの場合、米国企業との契約書や海外に置けるアパートなどの賃貸契約書など公式な書類でイニシャルを使用することも多いようです。

イニシャルが日常的に使われるようになった一方で、例えば、ピリオドを打つのか、打たないのか、署名とどう違うのかなど、欧米と日本で書き方は異なるのかなど、イニシャルに関する知っているようで知らない疑問を持つ方が多いようです。

ここでは、イニシャルの書き方について様々な側面から簡単に説明します。事例も多いので、興味を持っていただけると幸いです。

イニシャルとは?

イニシャルは、ラテンのIN (into/〜中に)と IRE (go/行く)を組み合わせた「Inire」が、その後、「始まり」を意味する「Intium」に変化し、16世紀の初旬に現在使用されている英語の「Initial」となったと言われています。

よって、英語の名詞である「Initial」は、「最初の文字」を意味しています。このイニシャルは、氏名の表記に使用される場合が多く、フルネームに代わる短縮された署名として使用されています。

余談ですが、氏名に使われるイニシャルと同様、頭文字という意味で、略して温度を示す場合に、C (摂氏を示すCelsiusの頭文字)、F(華氏を示すFahrenheitの頭文字) が使用されます。

署名とイニシャルの違い

具体的な事例で説明しますと、英語の契約書やホテルに滞在する際に記入するチェックインシートなど、細かい条項それぞれに同意したという意味では短縮形のイニシャルを記入するよう指示されることが多く、契約書の最後に全ての内容に同意するという意味で、フルネームの署名を日付と共に記載されるのが、一般的です。

フルネームの署名が本式、イニシャルは短縮形という意味ですね。

日本でのイニシャルの書き方

イニシャルの書き方には、いくつか種類があります。一般的なイニシャルの書き方は、名前(ファーストネーム)の最初と苗字(ラストネーム)の最初のローマ字の組み合わせになります。この場合、イニシャルの表記には大文字を使用します。

例)本田一郎の場合のイニシャルの書き方は
名前(ファーストネーム):ICHIROから頭文字をとってI
苗字(ファミリーネーム):HONDAから頭文字をとってH
イニシャルは、IHあるいはI.H.となります。

イニシャルにはピリオドは必要?

二文字を使ったイニシャルの書き方には、ピリオドを打つ方と、ピリオドを全く打たない方を見受けますが、意味的には大きな違いはありません。ただし、ピリオドを打つ場合には最初と最後の文字の間と、最後の文字の後に、合計2回ピリオドを打つ書き方が公式です。

名ー姓以外のイニシャルの書き方

イニシャルの書き方には、名ー姓を二文字で示す書き方以外に、名前のみ短縮、あるいは苗字のみ短縮する場合があります。

例)本田一郎の場合、名前だけを短縮した書き方は、
名前(ファーストネーム):ICHIROから頭文字をとってI
苗字(ファミリーネーム):HONDAはそのまま残して
この場合のイニシャルの書き方は、I.HONDAとなります。

苗字だけを短縮した書き方は、
名前(ファーストネーム):ICHIROはそのまま残して
苗字(ファミリーネーム):HONDAから頭文字をとってH
この場合のイニシャルの書き方は、ICHIRO.Hとなります。

使い分けの方法は、例えば、ファーストネームで呼んで欲しい時などには、ファーストネームのみ全て書くイニシャルの書き方。逆に苗字を強調したい場合には、ファーストネームは短縮、ファミリーネームのみ全て記載するイニシャルの書き方が良いでしょう。

姓名の表記順序が変わる例外的なイニシャルの書き方

前述のように、イニシャルの表記の順序は通常、名前(ファーストネーム)が先で、苗字(ラストネーム)が後ですが、学術文献に名前を表記する場合には、このイニシャルの表記に例外が生じます。

書き方としては、苗字であるファミリーネームを最初に全て記載、その後「カンマ/,」を打ち、ファーストネームである名前のみ頭文字を取り略します。名前の後には、イニシャルであることを示すために「ピリオド/.」を打ちます。

例えば、2016年にノーベル生理学・医学賞を受賞した日本人生物学者の大隅 良典(おおすみ よしのり)博士の場合を例にとると、公式の英語学術論文の最後に記される参考文献では、「Oosumi, Y.」 と表記されることがあります。

欧米人の例では、同じくノーベル化学賞と物理賞をそれぞれ受賞した有名なキュリー夫人。フランス名は、Marie Curieなので、参考文献などには簡略化されたイニシャルである、「Curie, M.」が使用されます。

次のページ:ピリオドをイニシャルに使うのは日本だけ?

初回公開日:2017年08月09日

記載されている内容は2017年08月09日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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