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起承転結の意味と例・作文・論文・プレゼン・レポートの書き方

更新日:2024年04月23日

「起承転結」という言葉を聞いたことがありますか。「起承転結」とは物語の構成を意味する言葉ですが、これはそれぞれどういった内容を指すのでしょうか。ここでは、「起承転結」の意味や使い方、また種類別の使用例などをご紹介しますのでご参照ください。

作文においても起承転結を考えて文章構成していくと、まとまりのあるきちんとした文になりやすいです。以下のようにまとめて作文を構成しましょう。

・起:作文のテーマに対する自分の意見を述べる
・承:先に述べた意見への自分としての解釈を述べる
・転:自分の解釈に対する細かな意見を述べる
・結:最後のまとめを述べる

起承転結といっても、作文の場合に必要なのは自分の考えや意見です。作文の場合、構成を考えながら書くとこのようになって、自分の意見がまとまらない人にとっては、なかなか難しいと感じることになるでしょう。

作文の場合はPREP法則

「PREP法則」という法則を知っていますか。このPREPとは、以下の略です。

・P=POINT:ポイントや結論
・R=REASON:理由
・E=EXAMPLE:具体例、事例
・P=POINT:ポイントと結論の繰り返し

この方法を使うと、作文が結論から入って、その理由、事例と挙げられていくため、読み手にも何を言いたい文かがわかりやすいものになります。作文の場合は、起承転結をつけて書いても良いですが、もし、なかなか書きにくいという場合は、この「PREP法則」を使って書いてみても良いでしょう。

起承転結のある論文の書き方

論文の場合は、起承転結の「転」部分は必要ありません。「起」にあたる部分が「序章」、「承」にあたる部分が「本論」、「結」にあたる部分が「結論」となり、この三部構成できちんと書ければ問題ありません。逆に言えば、この三部構成こそが論文の基礎といえます。

論文では、自分が言いたい意見や見解を述べるために、さまざまな証拠や理論を展開していくことが重要ですので、それと関係ない「転」の部分は、特に必要がないといえます。

起承転結のあるプレゼンの作り方

プレゼンにおいても、「起承転結」の構成で組むとメリハリのある良いプレゼンに仕上がります。プレゼンにおける「起承転結」とは、以下のようになります。

・起:プレゼンのテーマと結論の提示
・承:テーマをさらに深める、課題の詳細な提示
・転:課題の解決策の提案、不安材料の解消
・結:結論の再提示

プレゼンにおいて最も重要なことは、聞き手に提示したいことをわかりやすく、納得のいく形で紹介することといわれています。起承転結の構成でプレゼンテーションすることは、相手にすんなりと提案を受け入れて、理解してもらうことに適しているため、おすすめです。

「起承転結」のプレゼン例

では、「起承転結」で構成されたプレゼン例として、iphoneの新商品を提示するスティーブン・ジョブズ氏のプレゼンをもとに起承転結の例としてみていきます。

1.「起」:新商品iphoneの提示

 iphoneの提示は、結論にもあたります。タッチ操作などiphoneの機能を簡潔に提示します。

2.「承」:iphoneの詳細

1.で提示したiphoneについての詳細を説明します。これまでの携帯電話とどんな風に違うかについて触れ、このiphoneがどれだけ優れたものかについて詳細に述べます。

3.「転」:聴衆が抱く不安材料の解消

iphoneについて抱く聴衆の不安、例えばタッチパネル操作のみでボタンのない画面という点について、画面に出てくる操作画面を指で操作すれば良いという点を説明し、不安を解消します。

4.「結」:iphoneの操作性や機能性を再提示

タッチ操作、画期的なネット通信機器、革命的携帯電話という三位一体がiphoneだという結論を再提示します。

起承転結のある小論文の書き方

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初回公開日:2018年03月13日

記載されている内容は2018年03月13日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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