Search

検索したいワードを入力してください

ストレス社会とは?|日本の現状/原因/いつから?

更新日:2023年12月07日

皆さんは今の時代がストレス社会だと感じていますか?兄弟であっても自分と同じ生き様を経ている人はいません。周囲にいる人全てが違う生い立ちを過ごしている以上、ストレス社会は身の回りにあるのです。ストレス社会と上手に付き合う術に迫ります。

50代では病気や介護

50代ではどうでしょうか。「家族の病気や介護」の項目がピークを迎えます。「自分の仕事」に関する項目も60%程度と、依然として高いことが窺えます。ストレス社会に晒されている年代としては一番厳しい年代と言えます。

60代以降

60代以降ではどうでしょうか。早い方は年金を受給する年代となり、人生の総括を考えていく世代です。病気や介護に関する項目は世代を追って高くなっていきます。「収入・家計・借金等」の項目が意外に高水準であることが特徴的です。

人間関係に起因する項目は?

「家族との人間関係」に関する項目は、30代から40代にかけてピークを迎えますが、全体としては20%以下で推移しています。年代でさほど大きなふり幅がないのが特徴的で、中でも女性の割合が高水準となっています。

一方、「家族以外との人間関係」の項目については、10代にピークがあり、男性では20%、女性では35%程度となります。その後は男女ともに減少傾向となっています。多感な時期である10代では、学校などでの人間関係に悩む姿が垣間見えます。

ストレス社会の原因って?

ストレス社会の現状を探ってきましたが、その背景となる原因には何があるのでしょうか。

共働き世帯の増加

今や共働き世帯が珍しくない時代となりました。子供が学校から帰ると母親が出迎えることも少なくなりました。両親とも忙しく過ごすことで子供と過ごす時間が少なくなります。

家族構成の多様化で、両親のもとで育てられていない子供は学校で様々なストレスを抱えます。忙しく働く親とコミュニケーションをとる時間を取ることが難しくなります。親を気遣い一人で悩みを抱えてしまうことも少なくないのです。子供の時からストレス社会に晒されているのです。

一方で、親世代である人にとって忙しない毎日の背景には、サービス残業や休日出勤などの過酷な労働環境があります。時短運動が叫ばれてはいますが、まだまだ中小企業には浸透していないのが実態です。また、アルバイトや派遣社員などの働き方を選択している親にとっては、雇用契約に関するストレスをいつも抱えているのです。

ライフスタイルの多様化

子どもの遊びと言えば、公園へ行って野球や鬼ごっこなど外で活動することが多い経験が多かった時代が長く続きました。現在ではインターネットに代表されるSNSなどで気軽に会話ができる時代になり、外で遊ぶ機会も少なくなりました。

家の中でゲームやインターネットを楽しんだりとインドア生活が加わって、休日の過ごし方も変わりました。更に、コミュニケーションがSNSやメールなどに変わることで相手の表情が見えません。文面を読むことで感情が翻弄されることにストレス社会の一端があります。

一方で、SNSに依存することによる深夜まで起きていたり、片時も離さない生活が様々なアクティビティの機会を喪失させてしまっている実態もあります。

実態のない不安感

格差社会と呼ばれて久しい現在です。まさにストレス社会の典型的な現象です。家庭環境も様々となり、派遣社員、アルバイトといった勤務に就く人も珍しくなくなりました。有期契約の不安定さに加え、正社員との待遇面での違いが浮き彫りになっています。

企業業績は上向きつつありますが、消費行動に結びつかずに停滞しています。年金の支給も段階的に繰り下げられ、定年後の生活にも暗い影を落としています。不安の中で過ごすことに何となく閉塞感などが蔓延してポジティブに考えづらくなってしまいます。

快適な生活、効率化の代償

昭和から平成に入ってから急速に発展したインターネット環境は、これまでの仕事を一変させます。FAXやテレックスでのやり取りが通例だったビジネスは、Eメールで瞬時にしかも気軽に訂正できるフォーマットで行えるようになります。

反面、その迅速性からビジネスそのものが効率化を追求し、早さを競うこととなります。速さについていかなければならないとビジネスマンは常に緊張というストレスを抱えています。また、サイバー攻撃といったワードが注目され、自分が作成したデータや保存文書などが外部に漏洩されないよう文書管理に気を遣い、ストレスを抱えることとなります。

連絡ツールとして以前は加入電話だけであったものが、ポケットベルや自動車電話などが開発され、社会に出回りました。その後、現在のように携帯電話やスマートフォンなどに変わり、様々な付加価値が創出されます。

一度会社に戻ったりしないと相手と話ができないビジネスから、いつでも連絡が取れるような「on demand」なビジネスとなり、絶えず対応が要求され同時進行が必要不可欠になりました。端末にGPS機能が付くことでどこにいるのかが共有できることも可能になりました。ここにも強いストレス社会の一面があります。

こうした快適で効率的なデバイスが生まれた一方で、ストレス社会が深刻なものになっていくのです。

ストレス社会はいつから始まったの?

今のようなストレス社会の起源はいつでしょうか。

次のページ:ストレス社会と上手に付き合う!

初回公開日:2017年08月28日

記載されている内容は2017年08月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

Latests