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ギリシャ文字の書き方と読み方|大文字/アルファベット/シータ

更新日:2023年12月30日

「ギリシャ文字なんて知らない!」と思っていらっしゃる方も少なくないでしょう。でも実は、少なくともいくつかのギリシャ文字はよく使われる身近な存在です。たとえば「α(アルファ)」はそのひとつです。今回はそんなギリシャ文字の読み方や書き方、歴史についてご紹介します。

「シグマ」と読みます。数学の授業で大文字の「Σ」を使った記憶があるのではないでしょうか。

【書き方・書き順】
(大文字)
①上の横棒を左から右に向けて書き、
②残りを上から下に向けてジグザグと一筆で書きます。

(小文字)
①まず小さめの丸を反時計回りに書き、
②丸を書き終えたらそのまま右方向に線を伸ばします。

大文字の「Σ」は数学において数列の和を、小文字の「σ」は統計学において標準偏差を表します。

Δ、δ(デルタ)の読み方と書き方

「デルタ」と読みます。微積分を勉強された方には馴染み深いのではないでしょうか。

【書き順・書き方】
(大文字)
①三角形を描くように上の頂点から反時計回りに書きます。
 ※別の書き方が正当とする説もあります。

(小文字)
①小さめの丸を反時計回りに書き、
②丸を書き終えたらそのまま上までちょろりと線を伸ばします。

大文字の「Δ」は微積分において増分を、小文字の「δ」は微小な差を表します。

Ω、ω(オメガ)の読み方と書き方

「オメガ」と読みます。有名時計ブランドのオメガは、このギリシャ文字のオメガに由来しています。

【書き方・書き順】
(大文字)
①左下から書き始めて、
②一筆書きのように左から右方向へ一気に書きます。

(小文字)
①アルファベットの"w"の筆記体の書き方・書き順にほぼ同じです。

大文字の「Ω」は電気の分野において抵抗を、小文字の「ω」は物理において角速度を表します。

θ(シータ)の読み方と書き方

「シータ」と読みます。

【書き方・書き順】
①まず数字のゼロのように縦長の楕円を描き、
②次にその楕円の中ほどに横棒を引きます。

数学において角度を、統計学において母数などを表します。

ν(ニュー)の読み方と書き方

「ニュー」と読みます。

【書き方・書き順】
①アルファベットのvのように書きます。

まっすぐに書いてしまうとアルファベットのvとの区別がつきづらくなりますので、やや右に傾けて書くようにするのがおすすめの書き方です。

電気の分野において周波数を、量子力学において振動数を表します。

τ(タウ)の読み方と書き方

「タウ」と読みます。

【書き方・書き順】
①まず横棒を引き、
②次に縦の棒を書きます。

書き方の注意点としては、縦棒の書き終わりをキュッと右に曲げるようにします。

電気の分野において時定数を表します。

κ(カッパ)の読み方と書き方

「カッパ」と読みます。スポーツブランドのカッパは、このギリシャ文字のカッパをもとにしたブランド名です。

【書き方・書き順】
①アルファベットの"k"の書き方・書き順に同じです。
 ※別の書き方が正当とする説もあります。

数学において曲率、熱力学において比熱比を表します。

ギリシャ文字に筆記体はあるの?

ギリシャ文字にも筆記体があります。ラテン文字のアルファベットの筆記体とほぼ同じような書き方と見た目を想像して頂ければよいでしょう。

しかし、今日ではギリシャ語の構成文字としての利用時を含めブロック体で書かれることが大半であり、筆記体が用いられることはあまりありません。英語などでも同様の傾向が見られますが、ブロック体を崩したような書き方が主流です。

文字を通してつながりを思うということ

あまり意識されることもありませんが、日常で使われるギリシャ語由来の言葉は大変多く枚挙に暇がありません。また、単に由来しているのでなくギリシャ語の発音がそのまま使われている言葉も多く、たとえば、エゴ(「私」の意)、マニア(「狂気」の意)、オクトパス(「8本の足」の意)などが挙げられます。

各国文化の礎となり影響を与え続けてきたギリシャの文化が、このような形でその存在感を示しているといえるでしょう。同じくギリシャ文字も私たちの生活に深く関わっています。特に自然科学の分野では欠かせないギリシャ文字ですが、読み方や書き方に曖昧な部分が少なくないということが示すように、普段はさほど気に留めていないことが多いのではないでしょうか。

ちょっとした数式には必ずと言ってよいほど含まれているギリシャ文字を通し、文化レベルで浸透しているギリシャを感じてみるのも面白いでしょう。

初回公開日:2017年12月18日

記載されている内容は2017年12月18日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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