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ミューズの意味・ミューズが名前につくものの由来

更新日:2024年02月03日

音楽や芸術、ファッション用語など、「ミューズ」という言葉は幅広い分野で使われています。しかし、「ミューズ」という言葉は、本来どのような意味を持っているのでしょうか。今回は、「ミューズ」という言葉の意味と由来について解説をします。

ミューズの意味

「ミューズ」とは、学芸全般をつかさどったギリシャ神話の女神たちの総称です。彼女たちは詩やダンスや歌などを得意としていたため、今日でも音楽芸術全般に「ミューズ」という言葉の由来や響きが残されています。ギリシャ時代は美術などの手仕事よりも、音楽などの感性による芸術の方が地位が高いとされていました。

ミューズの由来

「ミューズ」の由来はギリシア語の「ムシケ」、英語圏では「ムーサ」と呼ばれる女神たちの、詩朗や舞踊などの技芸そのものを意味しています。「ムシケ」のように楽器を用いない音楽の概念は、ヨーロッパでは中世の時代まで主流をつとめていました。現代のように楽器演奏が主体になってからも、「ミューズ」という言葉は音楽の単語の由来として残されています。

フランス語・英語

「ミューズ」という言葉は、英語・フランス語でギリシャ神話に登場する女神「ムーサ(Μοῦσα)」を意味する言葉です。英語・フランス語では「Muse」と表記します。フランス語の複数形は「Muses」で、英語の複数形はミューゼス「 Muses」です。

9人の女神

ミューズの人数は伝承によって異なりますが、ギリシャの叙事詩人ヘーシオドスによって9人と定められました。ミューズたちは芸術の神アポロンが奏でる竪琴に合わせて、全知全能の神ゼウスを讃える歌舞を演じています。地上の詩人たちには、インスピレーションを与えて詩作をさせています。

古代ギリシャにおけるムーサ

「ムーサ」はギリシャ神話に登場する文学・学術・音楽を司る複数の女神たちの総称です。全知全能の神ゼウスと、記憶の女神ムネーモシュネーの間に生まれた娘たちです。ウーラノスとガイア、またはハーモニー(調和)を司るハルモニアーというギリシャの女神の娘とする説もあります。

ミューズの名前がついているモノの由来

ミューズの由来となった「ムーサ」は、古代ギリシャでは創作のインスピレーションを与える女神として、文学や学術・音楽の分野で信仰対象にされていました。ヨーロッパ圏の多くの言語に「ミューズ」が由来となった言葉が使われています。それらの言葉は今日も、わたしたちの生活のなかに残されています。

μ’s(ラブライブ)

「ラブライブ」はアイドルを目指す女子高生が主役のメディアミックス(異種メディアを組み合わせたもの)作品です。「ラブライブ」に登場するキャラクターたちが結成したアイドルグループの人数が、ギリシャ神話の女神ムーサと同じ9人であることから、ユーザー投票により「μ's(ミューズ)」と名付けられました。

ミューズ リファインド クローズ

「ミューズ リファインド クローズ(MEW'S REFINED CLOTHES)」は麦の衣服という意味の老舗玉屋が全国に展開するファッションブランドです。MEW'Sは英国で馬小屋のある高級街の裏どおりを表わす単語です。馬小屋には麦の茎を乾燥させた藁が敷き詰められています。「ミューズ リファインド クローズ」にはオンラインストアもあります。

ミュージックの語源

音楽という意味の「ミュージック(Music)」という英単語はミューズが由来となっています。英語以外の言語でも、音楽という意味の言葉はミューズが由来です。例として、フランス語の「Musique」・イタリア語の「Musica」・ドイツ語の「Musik」などが挙げられます。

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初回公開日:2018年01月15日

記載されている内容は2018年01月15日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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