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「思料」の意味と例文3つ|「思慮」との違いや類義語

更新日:2024年04月18日

「思料」という言葉の意味や使い方についてご存知でしょうか。言葉は正しく使うことで、相手に考えや思いを伝えることができます。また、類語の意味の違いを理解することで繊細な感覚や表現力が身につきます。「思料」という言葉の意味や使い方についてご紹介いたします。

「思料」を使った3つの例文を見ていきましょう。「思料」は日常会話ではあまり使われません。ここで、場面や状況を想定して「考える」「思う」を「思料」「思量」「思慮」に置き換えることができるようになりましょう。

例文1:思料することができない

「思料する」を「思案する」「考える」「検分する」に置き換えることができます。以下の例文「思料することができない」を含む文章を確認してください。

会議資料の作成を上司から依頼されました。会議まで2時間しかありません。急ぐあまり資料の原案が浮かびません。思料す(思案す・考え)ることができません。データーの数字も検討・分析ができません。思料する(検分する)ことができません。

例文2:思料しておられる

目上の人の「考え」を表現しています。例文は「思料して」を「思い巡らして」「思案して」に置き換えられます。

明日はお昼頃に強烈な台風が接近する。我社の社長は、明日は終日、会社を休みにしようと考えておられます。会社を休みにしようと思料して(思い巡らして)おられます。社長自身は緊急に備えて会社に泊まろうと考えておられます。緊急に備えて泊まろうかと思料して(思案して)おられます。

例文3:適当でないと思料するとき

例文3「適当でないと思料するとき」は「思料する」の前の部分に「適当でない」と判断の内容が記されていますので、「思料する」は「考える」「思う」という意味に制限されやすくなります。

ある作家は、小説のタイトルが適当でないと思料する(思う・考える)とき、タイトルを優先させて小説の内容をタイトルに合うように思料する・省察する。

文中の「省察(せいさつ)」は「思料」の類語で、意味は「反省して考えること」です。

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「思料」と似た言葉

「思料」と似た言葉に「思量」「思慮」があります。類語(類義語)は「思考」「思念」「検分」他、多くありますが、「思量(しりょう)」「思慮(しりょ)」は読みもほぼ同じです。

多くの類語がありますが、語感(その言葉から受ける微妙な感じ)が違います、また微妙に意味や意味の強度が違います。しかし、「思量」「思慮」は語感が同じです。意味は違うのでしょうか、見ていきましょう。

「思量」

「思量(しりょう)」の意味は「こうではないか、と考えること」です。品詞は名詞・他動詞で、「思量する」という使い方をします。

「思量」と「思料」は、読み方が同じ「しりょう」です。意味もほぼ同じです。何が違うのでしょうか、見ていきましょう。

「思量」と「思料」の違い

「思量」と「思料」の違いは、概念的(具体的ではなくて、おおざっぱなようす)になりますが「思量」は「思料」を内包するということです。

「思量」の「量」は「物の重さ・容積・長さ・多少などをはかる」という意味があります。「思料」の「料」には「升(ます)ではかる」という意味があります。「量」は「料」をその意味から内包しています。

「量」と「料」は「思う」の意味があり、「思量」と「思料」は使い方は同じです。

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初回公開日:2018年01月17日

記載されている内容は2018年01月17日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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