描き下ろしとは？意味や間違えやすい単語との違いもあわせて紹介
更新日：2024年01月08日
漫画や小説など、エンターテインメント作品において「描き下ろし」という言葉がよく使われます。その言葉の意味や使い方はご存じでしょうか。
実際に見聞きしたことはあっても意味がずっと分からないでいてモヤモヤしていたり、どういう物を指して使用していいか分からず困ってしまうことはないでしょうか。出版用語であるため知らない人も多いと思います。
この記事では「描き下ろし」について、言葉の意味や由来、使い方などをまとめて紹介しています。
「描き下ろし」の意味を知ることで、エンターテインメントの知識に幅をきかせ、より作品を楽しむ手助けになるのではないでしょうか。
「描き下ろし」という言葉に興味のある方は、是非最後まで読んでみてください。
「描き下ろし」とは？
「描き下ろし」とは、ある媒体やグッズに対して新しく描かれた絵や漫画を指す言葉です。出版関係の用語ですが、一般的にも使います。
ある媒体やグッズを買うことでしか手に入らない新作となるので、ファンにとって高い付加価値がつくでしょう。描き下ろしという言葉ひとつで、人々の購買意欲を掻き立てます。
例えば、漫画の描き下ろしというと、使いまわしではなくその漫画のために初披露されるものを指します。
「描き下ろし」の由来
「描き下ろし」という言葉が出る前に、別の漢字でも「書き下ろし」が使われています。「書き下ろし」とは、小説などの出版物が新聞や雑誌の掲載を経ずに世に出ることを言います。これは出版関連用語となり、掲載や連載に対する概念ともいわれているのです。
また、「描き下ろし」という言葉を分けると、「描く」とは新しく作品を生み出すということ、「下ろし」とは高いところから低いところに移すものという意味があります。そのニュアンスから、絵を主体とした新作が同様に出版されるケースで「描き下ろし」と表記されるのです。
新作商品や購入特典物を「描き下ろしイラスト」「描き下ろし漫画」などと指す場合が近年みられます。この表記は、その商品のためだけに描かれた新作を使用する、と意味するものが多いようです。
「描き下ろし」と間違えやすい言葉と意味の違い
「描き下ろし」には別の漢字を用いて同じ言い方をする言葉がありますが、違う意味が含まれているものもあるのです。
こういった、間違いやすい言葉と意味の違いを分けて紹介します。中には言い方が少し違う言葉もあります。
「描き下ろし」とは何か、別の漢字で使われる意味などより深く理解できるので、是非最後まで読んでみてください。
書き下ろし
「書き下ろし」とは、小説、論文、脚本などの、文章によって表現された作品の中で新しく書かれた作品のことを意味しています。
また、原作となる出版物が存在しないテレビドラマで、脚本家がオリジナルのストーリーを書いた場合も「書き下ろし」と呼ぶケースがあるのです。
雑誌などで連載や掲載などもされず、全く新しく本として世に出た作品も「書き下ろし」と呼ばれるケースがあります。
掻き下ろし
「搔き下ろし」とは下に向かって雪などを掻いて下ろすことを意味しています。これは間違いやすい言葉のひとつで、意味は出版関連用語の描き下ろしとは全く違います。
使い方としては「積もった雪を屋根から搔き下ろす」というように使いますが、読み方は同じなので使い分けには注意が必要です。
描き起こし
「描き起こし」とは、描き下ろしと意味が全く異なります。日本画の制作過程で使われる用語の意味と。模写と似たような意味の2があるのです。
日本画の制作過程として使われる意味では、線画作業で施され絵具で構成された絵を仕上げることを言います。イラスト業界では、下書きのイラストをきれいな線に描き起こす作業のことを指すのです。
もうひとつの意味は既存する写真、風景、建造物などを模写する行為を言います。何かがモデルとなり、それを描く行為が描き起こしと言われます。
「描き下ろし」の使い方・例文
初回公開日：2022年09月26日
記載されている内容は2022年09月26日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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