ネーミングのコツ|メニュー/ブランド/システム/キャラクター
初回公開日:2018年05月11日
更新日:2020年08月20日
記載されている内容は2018年05月11日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。
魅力的なネーミングとは
商品名や会社名、新しいサイト名やPRキャラクター名など、ネーミングは非常に重要な要素です。ネーミングは商品や会社のイメージに直結し、存在を際立たせる効果があります。また、魅力的なネーミングは話題になりやすく、メディアで取り上げられることもあります。
しかし、「いいネーミングのアイデアが浮かばない」「なぜかしっくりこない」とネーミングに悩む声は多く聞かれます。ネーミングは一見難しそうですが、コツを掴めば魅力的なネーミングのアイデアを得ることができます。
今回は、さまざまなジャンルのネーミングのコツを紹介します。
ネーミングはなぜ重要か
ネーミングは、ユーザーが商品や会社名を見たときに最初に触れる情報です。ネーミングから受ける第一印象は、そのまま商品や会社のイメージに直結するので、非常に大事な要素の一つです。
製品の質や実績のある会社でも、印象に残るネーミングでないと商品名や会社名が一般に浸透せず、認知度が低いままになります。そのため、売上もあまり伸びず、結果が出ないという自体に陥るケースも少なくありません。
当初は売上が思わしくなかったものの、改名して売上を伸ばしたという例はいくつもあります。その代表的な例を紹介します。
改名して40億円の売上を達成した「お〜いお茶」
商品名を改名して売上を大きく伸ばしたのが、伊藤園の「お〜いお茶」です。
「お〜いお茶」は発売当初、「缶入り煎茶」という商品名でした。この商品名は「缶に入った煎茶」という商品の説明になっていますが、「煎茶」という字が読みにくいという声が多く、商品名があまり浸透しなかった理由の一つに挙げられています。
その後「缶入り煎茶」は、家族に呼びかけるような親しみのあるイメージの「お〜いお茶」に改名しました。すると、売上がおよそ6倍の40億円にまで伸びました。
起死回生をかけた「鼻セレブ」
改名と商品デザインを一新させたことで起死回生を果たしたのが「鼻セレブ」です。
「鼻セレブ」は当初「モイスチャーティッシュ」という商品名で販売されていましたが、他社競合商品の進出によって売上が伸び悩んでいました。そこで、「商品の特徴をよりわかりやすく伝える」というコンセプトのもと、商品名を「鼻セレブ」と改名し、パッケージもリニューアルしました。
その結果売上が3割増え、鼻セレブは高級ティッシュの代表商品として幅広く認知されるようになりました。現在鼻セレブには多くのファンがおり、限定パッケージやコラボパッケージの鼻セレブは発売早々売り切れになるほどとなっています。
魅力的なネーミングのコツ
ネーミングを見直し、改名したことで売上を大きく伸ばした例は、ネーミングには認知度を上げ、利益を左右するほど重要な役割があることを示しています。
では、魅力的なネーミングをするにはどのようにすれば良いのでしょうか。魅力的なネーミングをするためのさまざまなコツを紹介します。
強調したいポイントをはっきりさせる
魅力的なネーミングをするコツは、強調したいポイントをはっきりさせることが第一に挙げられます。
その商品の特徴や最も優れた部分をピックアップし、ネーミングに取り入れると、商品名を見ただけでどのようなものなのか理解できます。
社名やサイト名の場合は、提供するサービス内容や会社のビジョンやコンセプトを取り入れるのもネーミングのコツの一つです。
複数の単語を組み合わせる
複数の単語を組み合わせるのも、魅力的なネーミングのコツの一つです。
強調したいポイントがはっきりしたら、ネーミングに取り入れる単語をいくつかピックアップし、語感のいいものや見聞きしたときに印象に残るようなインパクトの強い言葉になるかなど、さまざまな組み合わせを試してみましょう。
ヒット商品や認知度が広い会社名など、あらゆるネーミングでこの方法が取り入れられています。一見関連がなさそうな言葉同士でも、思いがけない良いネーミングが生まれるきっかけとなるので、先入観にとらわれず積極的に試してみましょう。
頭文字を組み合わせる
単語の頭文字を組み合わるという方法も、魅力的なネーミングのコツの一つです。
格言や会社の理念、コンセプトとなる単語など、複数の単語をピックアップし、その頭文字を組み合わせてネーミングをします。この方法は、辞書や専門用語にもないインパクトのある単語が発見できるというメリットがあります。
この方法は海外でよく取り入れられており、例えば「World Health Organization」の頭文字から名付けられた「WHO(世界保健機関)」など、組織名や商品名などのネーミングで幅広く使われています。
同じ意味の言葉と言い換える
同じ意味の言葉でも、言い方を換えると同じ意味でも違った印象になります。例えば「ありがとう」という言葉はそのままだと無難なイメージですが、「ありがとうございます」「サンキュー」など、さまざまな表現が存在しています。
同じ意味の言葉でも言い方を換えることで、ターゲットとする対象に向けて効果的に訴求することができます。語感に変化が欲しいときにも有効な方法なので、ネーミングのコツとして覚えておきましょう。
語呂合わせをする
日本語は昔から語呂合わせの言葉遊びを楽しむ文化があります。これを生かして、ネーミングに語呂合わせを取り入れるのも、魅力的なネーミングのコツの一つです。
語呂合わせのネーミングの有名な例は、事務用品などの販売を行う「アスクル(明日来る)」や、IC乗車カードの「ICOCA(関西弁で行こうか、という意味)」などがあります。
語呂合わせのネーミングは、ユニークで親しみやすいイメージになりますが、洗練されたイメージを目指す場合や、高級な商品であることを訴求したいときには不向きな方法です。イメージに合わせてネーミングの方法を取得選択することも必要です。
ジャンル別ネーミングのコツ
ネーミングはさまざまなジャンルで求められる機会があり、ジャンル別にネーミングをする場合に考慮するポイントや押さえておきたいコツがあります。
では、さまざまなジャンルのネーミングのコツを紹介します。