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【横書き・縦書き別】原稿用紙の書き方|就活/反省文/詩

更新日:2024年03月31日

こんにちは、今回は「原稿用紙でのいろいろな文章の書き方」についてお伝えします。原稿用紙にも種類があり、それによってバラエティに富んだ書き方があります。必ず通用する原稿の書き方をお伝えしますので、どうぞ皆さんご利用下さり、さまざまな場面でお役立て下さい。

主語と述語の正しく並べる

これは文章表現の基本中の基本ですが、相手に文章を伝える際、「主語と述語」がきちんとした並びを取っていなければ絶対にその意味はスムーズに伝わりません。どうしても文章内の仕組みに無理が出て、読んでいる途中で文章自体が崩壊します。

たとえば「雨が傘にいろんなことがある」などといっためちゃくちゃな文章は、主語の「雨」と「いろんなことがある」という述語が文章的につながっておらず、その間にある「傘に」も意味をなしません。つまり「誰が/何が、どうした」というごく基本的な日本語の仕組みがめちゃくちゃです。

この基本的な仕組みに配慮する上、「主語がどうした、何をした」といったワンセンテンス内での主語の動作を、確実に文末で終了させておく必要があります。この「文章をきちんと終わらせる」ということに注目して下さい。

迷文にしない

「迷文」は主語と述語がきちんと並んでおらず、書き出しと終わりが合致しない文章を言います。先述の「主語と述語のめちゃくちゃな並び」をはじめ、たとえば「日本はよい国だ」と冒頭で断っておきながら、その結論では「だから日本はダメな国なのだ」で締めているような文章です。

これでは「筆者は何を伝えようとしているのか」が読者にわからなくなってしまい、さらに提出用の作文や論文などでこのような文章を書いてしまうと、間違いなく大きな減点対象になってしまいます。

原稿用紙での「っ」の書き方

「っ」という文字を原稿用紙で書く場合、少し変わった決まりがあります。それは原稿用紙の最後のマスにこの「っ」がきてしまうとき、従来はこの「っ」はマスからはみ出す形でも下方のマスの外に置かなければなりませんでした。

ですが最近ではその書き方も変わり、次の行頭に「っ」を書いてもよい場合が多くなり、とくに「っ」の書き方については最後のマスの欄外に書くのも次行の行頭に書くのも、原稿用紙での文章の書き方としてはOKです。

たとえば「カップ」という言葉が最後のマスから次行の行頭に差しかかってしまう場合でも、これまでは最後のマスに「カッ」と書き入れ、次行の行頭のマスに「プ」と書き入れる場合もありましたが、これも上記にしたがってどちらでも構いません。

原稿用紙での基本的な書き方がこうですので、論文・レポートを書く際にはあらかじめ提出先にその書き方を確認しておくとよいでしょう。

原稿用紙での「かっこ 」の書き方

「あの人はここで歌った」、この1文を締めくくっているかっこですが、このかっこのつけ方にも決まりがあります。原稿用紙での書き方ではこのかっこが最後のマスにくる場合、そのマスの下方にマスから外して書く必要があり、行頭のマスにかっこは持ってきません。

これは丸かっこでも同じで、原稿用紙の行頭と最後のマスに記入する場合は上記の「かっこの書き方」と同じ書き方をします。

ただし行頭と末尾のマス以外のマスに記入する場合は、1マスを使って記入します。このかっこの書き方も原稿用紙での文章の書き方では決まっていますので、必ずマスターして下さい。

原稿用紙での伸ばし棒の書き方

「ソース」や「プール」などに見られる「ー」という長音符ですが、これも行頭に書き込むのは好ましくありません。長音符の場合は句読点やかっこと違い「絶対に行頭に持ってきてはダメ」という決まりはないですが、原稿用紙での文章の書き方ではあらかじめ常識として認められています。

最後のマスに長音符がきた場合、その最後のマスを1マスあけて次行の行頭に記入するか、最後のマスの下方にマスから外し記入するかして、とにかく行頭にいきなり長音符がこないようにします。

原稿用紙での句読点の打ち方

横書きでも縦書きでも句読点の打ち方には注意が必要で、適所に打たなければなりません。加えて横書きと縦書きでは句読点の種類が違い、横書きでは「カンマ」が読点、「ピリオド」が句点になります。

ですので横書きでのレポートを提出する際には、前もって担当者や試験官に了承を得た上で句読点を縦書きと同じにしてもよいかを確認しておき、もし確認できなければ横書き用の句読点の打ち方で仕上げるのが常識です。

これまでお伝えしてきた「文章を書くときの基本的なルール」を踏まえ、それを横書き・縦書きで書くときに忘れないようにして下さい。

また句点とかっこが一緒に最後のマスにきた場合は、「。」というように、句点とかっこを1マスに記入します。これは横書き・縦書きともに同じ表記法です。

原稿用紙での数字の書き方

これも横書き・縦書きで書き方が分かれますが、とくに原稿用紙で書く場合は基本として縦書きなので、縦書き用の数字―漢数字を使います。横書きの場合は「1、2、3」のアラビア数字を使用し、混同しないように注意しましょう。

また算用数字(アラビア数字)で3桁や4桁の数字を書き込むときはどうするか、3桁の場合は1マス目に最初の数字と次の数字をともに書き込み、残りの数字を次のマスに書き入れます。

4桁の場合は、最初の数字とカンマを1マスに一緒に書き入れ、次の数字とそのまた次の数字は2つ目のマスに書き入れ、最後の数字は3つ目のマスに書き入れます。つまり4桁の数字を書き入れる場合は、3つのマスを使って記入することになります。

就活の作文の原稿用紙での書き方(その1)

ときどき就職活動時に「エッセイや作文を書け」という課題が出される場合があります。たとえば志望動機についてや、その会社に入社してどんな夢を持っているか、さらにはその会社独自のテーマが課され、「それについて思うところを述べよ」といった少しテクニカルな作文が見られます。

就職活動ですからその文章を評価する担当官が必ずいるため、まず誤字脱字のチェックはしっかりして下さい。次に、規定枚数が決まっている場合はその枚数の90%から95%は必ず埋めることです。

そして課題について述べる作文の場合は、その課題に対するテーマを1つか2つにしぼり、必ずそのテーマから逸脱した内容を書かないようにしましょう。とにかく読みやすいように改行や段落を設け、主張を伝えることに留意しなければなりません。

就活の作文の原稿用紙での書き方(その2)

就職活動時の作文ということもあり、ときどき就活生は奇をてらって、「立派なことを書こう」とする人が多く見られます。この場合にも注意が必要で、「やたらと小難しい内容」にはしないようにして下さい。その上で、これまでにお伝えした「原稿用紙での書き方」をきちんと守ることです。

まず「わかりやすさ」を念頭に置き、1つの文章は短く区切り、漢字表記にしてもやたらと難しい漢字を使わないことです。そして文字制限や枚数制限があれば必ずそれを守り、その規定より多くなった場合でも、100文字以内や1枚以内のオーバーで済ますように心がけて下さい。

そして文体を統一することに注意です。「です・ます調」で書くならそれを統一し、他の語調を使用してはいけません。語調を乱してしまうとそれだけでまとまりをなくし、あげくはその意味さえ伝えにくくしてしまう場合があります。

原稿用紙での詩・俳句・小説の書き方

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初回公開日:2017年12月19日

記載されている内容は2017年12月19日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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