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台風による飛行機への影響・飛ぶ確率・欠航になる基準|ANA

更新日:2023年12月11日

台風で飛行機が欠航することはよくあることです。飛行機が欠航となる基準はあるのでしょうか。欠航になったときの別便の手配や払い戻し、航空会社や旅行代理店の対応、旅行保険の補償内容、台風さなかでの飛行状況など関連事項を含めて紹介します。

滑走路の雪の状態で欠航の基準を国土交通省が定めています。滑走路が次の状態では、飛行機の離着陸を行なってはいけないとしています。

・積雪1.3cm以上で水あるいはSlush
・積雪5.1cm以上のWet snow
・積雪7.1cm以上のDry snow(離陸時)
・積雪15.3cm以上のDry snow(着陸時)

Slushというのは水分を充分に含んでいて、蹴ると水しぶきが上がる状態の雪の事を言います。

飛行機では翼の状態も重要です。飛行機は翼の上に何ものっていない状態によってできる揚力を利用して飛んでいます。ですから翼の上に雪が積もっている場合は、お湯をかけて溶かしたり凍結防止剤などをかけて整備します。この作業のために便が遅延したり、欠航することもあります。

噴火の噴煙で大規模な欠航が

2010年のアイスランドのエイヤフィヤトラヨークトルの噴火では、ヨーロッパを中心にして国際便も含め大規模な欠航で大混乱を引き起こしました。噴火による火山灰は飛行機の計器に詰まる恐れや、機体の表面に火山灰が付着して飛行中の機体の微妙な重量バランスを狂わせる恐れがあります。

また火山灰はガラス質の粒子を含んでいることがあるため、ジェットエンジンの中に入った場合にエンジンタービンの高温で溶けてエンジンに損傷を与えたり不調が生じる恐れがあります。

この噴火で、ヨーロッパでは1日あたり2万便近くが欠航になり、1日あたり2億ドル(約180億円)の損失をこうむったと言われています。噴火の火山灰による欠航や被害はインドネシア付近、バリ島などでもたびたび起こっています。

台風情報をチェックして余裕のある空の旅を

台風による飛行機の欠航は、自然災害なので防ぎようがありません。夏場から秋にかけての台風シーズンの旅行などでは、台風の動きに注意して危ないと思った時には日程の変更や見直しをして余裕のある旅行を心がけましょう。

不運にも欠航に遭遇してしまった時にも、落ち着いて適切な対応をしてストレスの少ない旅にできるよう考えて行動するようにしてください。

初回公開日:2018年03月30日

記載されている内容は2018年03月30日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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