Search

検索したいワードを入力してください

意味記憶とは?具体例・エピソード記憶の違い・心理学における意味

更新日:2024年01月01日

皆さんは「意味記憶」についてご存知ですか?自分を分析し努力重ねれば、もしかすると天才と呼ばれる程の記憶力を、手に出来るかもしれません。今回は「意味記憶」についてご紹介します。

意味記憶が得意な方は知識的な暗記が上手いタイプです。物事に説明がなくてもすんなり頭に貯蔵でき、必要に応じて取り出すことが可能です。一般的に記憶力が優れている人は意味記憶が得意な証拠です。この意味記憶を活かすためには、常に覚えておきたい事柄に触れておき、脳に必要な知識であることを認識させ続けることと、特に要らない知識は極力覚えようとしないことです。

そうすることで脳の記憶できる容量に空きのスペースが生まれ、本当に覚えておきたいことを頭に残しやすくなります。これを繰り返して、出来るだけ短期記憶を長期記憶に変えていくのです。

エピソード記憶に強い方

前述した通りエピソード記憶が得意な方は本人の経験から物事を覚えたり、筋道がたったことを覚えるのが得意です。主に女性に得意な人が多いとされています。過去の出来事など事細かに思い出せること出来ますが、同時に理解できないものを丸暗記できない傾向にあります。

エピソード記憶を活かすためには勉強などで理解できないところは理解できるまで取り込む・・・ではなく、とりあえず頭に叩き込んで敢えて理解しないまま次の段階へ進むのです。脳には覚えたものを自動で使いやすく編集する力を持っているので、仮に今すぐに理解できなくても脳の力でいずれ理解できるようになるのです。

意味記憶の具体例

意味記憶の例として、地球は青い、一年は365日に日付分けされる、一日は24時間であるなど学校の授業で習ったものからニュースで耳にしたものなど客観的なものに焦点が置かれています。

意味記憶とエピソード記憶の違い

意味記憶が客観的なものに対し、エピソード記憶は主観的なものの記憶のことを言います。人間の幼少時代は論理的思考が難しいため、物事について深く考えずそのまま暗記してしまうことが多いです。ですが大人になるにつれて考え方が卓越していき、周囲のものに対し考えをめぐらせることが出来る反面、論理的に理解できないものは覚えにくくなってしまいます。それゆえに成長につれ意味記憶ではなくエピソード記憶が優先されるようになるのです。

意味記憶の利点

意味記憶とは言い換えれば知識のことで、物知りである人は自然と頭がいい印象を抱かれます。知識が多ければ多いほど学校の試験や模試などで有利になりますが、ただ蓄えられただけの知識はいずれ忘却してしまいます。これは脳が不要な物と判断し削除しているからなのです。そのために常に復習とその手に入れた知識をいかす状況が必要なのです。

意味記憶の欠点

反対に意味記憶にはエピソード記憶にはない欠点があります。エピソード記憶には個人の感情や経験が関わるため、簡単に思い出すことが出来るますが、意味記憶は何らかきっかけがなければ思い出すことが出来ません。せっかく覚えても、ただ知っているだけでは宝の持ち腐れにしかなりません。知識豊富な人、頭のいい人は必ず意味記憶に思い出すための引き金をしかけているのです。

人間の記憶能力の限界

ここまで記憶の構造について語ってきましたが、では極限まで高い人間の記憶能力はどれほどのものなのでしょうか?数学者として有名なジョン・フォン・ノイマンは記憶力、計算能力が尋常ではないほど優れており、電話帳一冊を子供の頃に完全暗記するほどです。

同じく数学者であるウィリアム・ジェイムズ・サイディズは二歳から三歳までの間に言語を二つ習得し、八歳の頃にはは八つの言語を自分のものにし、それぞれの言語で本を執筆していました。彼らはこれほどの偉業を成し遂げることが出来たのは驚異的な記憶力を持つほかにありません。

天才の記憶力

既に述べた通り、意味記憶が優れているほど記憶力が優れているわけですが、記憶を長期化させるには弛まない努力が必要になります。ですが、世の中には一目見ただけで写真を撮ったかのように見たものを覚えてしまう人もいます。サヴァン症候群をご存知でしょうか?

サヴァン症候群とは発達障害を持つ人が一分野で並外れた力を発揮する人のことを指し示します。異常なまでの計算能力はもちろんのこと、記憶力もずば抜けて優れています。見て覚えたものを鮮明に思い出し、かつ永遠と呼べるほどに覚えておくことが可能なのです。まるで脳内に映像を流しているかのようにです。

記憶が良いからこその欠点

次のページ:人間の脳は潜在能力を秘めている!

初回公開日:2017年07月28日

記載されている内容は2017年07月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

Latests